キャッシュといえば現金を連想しますが、それは「cash」。一方、コンピュータの世界でキャッシュといえば、隠し場所や貯蔵庫を指す「cache」。一度利用したデータを手もとに保存しておき、再び必要になったとき高速に呼び出せる存在、という意味合いで利用されています。

iPhoneでも、多くのアプリがキャッシュを活用しています。たとえば、WEBブラウザのSafariはページを表示するたびに大量の要素(テキストや画像など)をダウンロードしますが、再び同じページにアクセスしたとき、要素がキャッシュとして保管されていれば再ダウンロードにかかる時間とコスト(通信費)を省けます。LINEなどSNSアプリの多くも、キャッシュを活用することで表示の高速化を図っています。

ただし、キャッシュは"いつ必要になるか、必要になるかどうかさえはっきりしないデータ群"ですから、ストレージの圧迫要因と見ることもできます。ストレージの空きが不足してきた場合には、キャッシュを削除するのもひとつの手です。

キャッシュの扱いはアプリ次第のため、特定の削除方法はありません。Safariは「設定」→「Safari」の順に画面を開き、「履歴とWebサイトデータを消去」ボタンをタップすれば、履歴とともにキャッシュを削除できます。

LINEの場合、「ホーム」→「設定(歯車ボタン)」→「トーク」→「データの削除」の順に画面を開きます。すると、LINE全体が使用している容量(トークデータやキャッシュの合計値)の下に、キャッシュ量が表示されます。その右横にある「削除」をタップすれば、ストレージの空きがかなり復活するはずですよ。

  • キャッシュの管理方法はアプリにより異なります