阪神電気鉄道、阪急電鉄、神戸電鉄は30日、「鉄道駅バリアフリー料金制度」を活用し、神戸高速線各駅へホームドア等の整備を推進すると発表した。2025年1月から活用予定としており、神戸高速線の現行運賃に10円加算される。

  • 大阪梅田駅から阪神本線・神戸高速線を経由し、山陽電気鉄道の山陽姫路駅まで運転される直通特急

神戸高速線は阪神電気鉄道、阪急電鉄、神戸電鉄の3社を第二種鉄道事業者(駅業務・列車運行・施設の保守管理)、神戸高速鉄道を第三種鉄道事業者(鉄道施設の保有)として運営。各駅において安全・安心で快適なサービスを提供するため、各種バリアフリー設備を整備してきたという。

現在、西元町駅、高速神戸駅、新開地駅、大開駅、高速長田駅、花隈駅の6駅ともにバリアフリー設備としてエレベーターと誘導ブロック、バリアフリートイレが整備されている。一方でホームドアが未整備となっているため、利用者の負担も得てバリアフリー化を促進する制度「鉄道駅バリアフリー料金制度」を活用し、神戸高速線の各駅でホームドア等を整備することにより、より安全かつ安心して利用できる環境に実現に努めることとした。料金設定額の内容は後日、整備計画と合わせて近畿運輸局に届出予定とのこと。

  • 神戸高速線におけるおもなバリアフリー設備の整備状況

  • 鉄道駅バリアフリー料金の設定額(予定)

  • 料金設定後の運賃(大人)

神戸高速線の普通運賃(大人)は現在、1区(キロ程1~3km)130円、2区(キロ程4~6km)150円。「鉄道駅バリアフリー料金制度」を活用する2025年1月(予定)以降、1乗車につき10円を料金設定額として加算し、1区140円、2区160円とする。通勤定期運賃は1カ月380円、3カ月1,080~1,090円、6カ月2,050~2,060円を料金設定額として加算。大人1カ月の通勤定期運賃は現行の1区4,690円、2区5,460円からそれぞれ380円加算され、1区5,070円、2区5,840円となる。