東京にいると地下鉄のダイヤ乱れは日常茶飯事。JRへの直通などもあり、日々さまざな理由で遅延したり、場合によっては運行見合わせしたりします。
これは東京以外の大都市も似たりよったりでしょう。先日、札幌市営地下鉄南北線が、耳慣れない理由で運休。
再開発を中心にいろいろな札幌の情報を発信する、しょーこ@札幌クリップ(@kotton105910)さんが以下の投稿内容をポストしていました。
地下鉄のパンクの件があったからか、この記事がアクセス集めてます
普段あまり気にしないものかもね
(@kotton105910)より引用
地下鉄なのにパンク? あまり聞かない組み合わせの言葉ですよね。札幌市交通局の公式サイトで「地下鉄からのお知らせ」で探してみると、
令和6年4月22日(月曜日)、南北線麻生駅~北24条駅間において車両のパンクに伴う施設点検を行うため、一部区間で運休が生じました。
公式サイトより
札幌の地下鉄はタイヤで走る! 気になったので日本地下鉄協会さんの公式サイトで見てみました。
すると「札幌の地下鉄はすべて『ゴムタイヤ式』車両です」と説明されていて、海外を含めてもパリ(フランス)、ハイファ(イスラエル)、モントリオール(カナダ)、メキシコシティ(メキシコ)に次ぐ世界で5例目だそうです。
かなり珍しいですね。
なおタイヤを採用した理由には「騒音を抑える」「加速・減速しやすい」「登坂性に優れている」の3つが同サイトで挙げられています。
札幌の地下鉄で聞こえる謎の音
投稿したしょーこさん、自身のブログで札幌の地下鉄のタイヤにまつわるあるエピソードも紹介しているので、本人の許可のもと、一部抜粋して紹介します。
札幌地下鉄でホームにいる時、「チュンチュン」という音を聞いたことがあると思います。
『札幌クリップ』より
この音が発生するの理由がゴムタイヤにあるようで、次のようにそのメカニズムを説明しています。
「地下鉄の車体を動かすため、集電装置を使って電気を集め車体に取り入れますが、取り入れた電気はどこかに逃がさないといけません。他の地域の地下鉄は、鉄に電気を通して動きレール(鉄)に電気を逃がしますが、ゴムは電気を通しません。そこで必要になるのが、車体の電気を外に逃がす部品『負集電器』です」
車体とレールの間に「負集電器」パーツが備えてあり、これがレールのつなぎ目などで接触して「チュンチュン音」が発生。地下空間の構造による反響も影響しているみたいです。 これは目から鱗の札幌あるある情報ですね。
なお、タイヤのパンクはどの程度あるのか、しょーこさんに記憶を探ってもらったところ、次のようにコメントしてくれました。
「札幌に戻ってきて10年以上経ちましたが、地下鉄のパンクでニュースになったのは記憶にないです。報道されたのは今回が初めてではないかと思います」
「パンク検知装置というもので自動検知するらしいのですが、そのことも初めて知りました。パンクはとても珍しいことのようです」
観光で札幌を訪れた際、その場所ならではの体験として、この「チュンチュン音」を聞いてみたいですね。
地下鉄のパンクの件があったからか、この記事がアクセス集めてます🧐
— しょーこ@札幌クリップ (@kotton105910) April 22, 2024
普段あまり気にしないものかもね🚇https://t.co/QfJwLDEtRV