俳優の岡部たかしが、28日に放送されるMBS・TBS系ドキュメンタリー番組『情熱大陸』(毎週日曜23:00~23:30)に出演する。

  • 岡部たかし

現在放送中のNHK連続テレビ小説『虎に翼』で、主人公の父・猪爪直言役を演じて注目を集めている岡部。

番組では、自身が立ち上げた演劇ユニット「切実」の稽古場へ。芝居中は一瞬たりとも気を抜かず、役の空気を纏っているが、稽古や本番が終わると一転、お茶目な表情をクルクルと変えながら周囲を和ませる。

今でこそ売れっ子の岡部だが、ここまでの道のりは順風満帆ではなかった。高校卒業後、建設会社で現場監督を務めたが、職場に馴染めず1年で退社。フリーター生活が続くなか、大阪で観た「劇団東京乾電池」の公演に感銘を受けて役者を志し、24歳で上京する。役者とアルバイトを掛け持ちする日々で、うまくいかない状況を周りのせいにすることもあった。

ただただ楽しくて続けた役者の道に転機が訪れる。2022年ドラマ『エルピス ―希望、あるいは災い―』の村井役で一躍全国に名が広まり、今やNHKの連続テレビ小説にも続けて出演するほど、引っ張りだこだ。ドラマ、映画、舞台、日々様々な役と向き合う。人間の面白さは、喜びや楽しみだけでなく、悲しみや怒りの中にもあるという。

「やっぱり面白くしたい。人間は誰しも複雑だけど、どこか滑稽やから。どの役を演じても、おもろいと思われたい」

山あり谷ありで来た51歳が夢中で演じる“おもろい”とは――。

【編集部MEMO】
『情熱大陸』は、様々な分野で活躍する人たちをひとりひとり密着取材して取り上げ、紹介していくドキュメンタリー番組。1998年4月から放送されている。

(C)MBS