Apple Watchの「コンパス」は現在地の位置情報や方角を確認するためのアプリですが、それだけではありません。目印のない広い駐車場で車の位置を見つけたり、登山やハイキングで迷わないよう来た道を記録することもできます。

「コンパス」アプリの基本

Apple Watchのアプリ「コンパス」は、現在地の詳細な位置情報を確認するほか、簡易的な位置情報メモ「ウェイポイント」機能や、移動経路を記録できる「バックトレース」機能があります。

  • 「コンパス」アプリの基本画面。左上の[i]は現在向いている方向と現在地を表示。左下は現在地をメモする「ウェイポイント」、右下は移動経路を記録する「バックトレース」のアイコンです。デジタルクラウンを回すと、表示エリアの縮尺が変わります

「ウェイポイント」と「バックトレース」の使い方を簡単にご紹介します。

「ウェイポイント」とは? 機能と使い方

「ウェイポイント」は、コンパスアプリ上で簡易的に現在地の位置情報をメモする機能です。ウェイポイントを保存しておくと、後からその場所に戻る際に方向や距離をすぐに確認できます。

例えば、広大な駐車場で車を停めた位置を記録する場合を想定してみましょう。

  • 「コンパス」アプリを開き、車を停めた位置で「ウェイポイント」をタップ。名前、シンボル、カラーを設定して右上のチェック印をタップ。これで車の位置が記録されました

  • 離れた場所から車に戻るには、「コンパス」アプリを開いて先ほど記録したウェイポイントを示す方向へ歩けばOK。また、ウェイポイントをタップ→[選択]をタップすると、目標までの位置と距離がより見やすくなります

「バックトレース」とは? 機能と使い方

「バックトレース」は、自分が歩いてきた移動経路を記録する機能です。登山やハイキング、土地勘のない場所での移動など、帰り道がわからなくなると困る時に便利です。

  • 【出発する時】「コンパス」アプリを開き「バックトレース」をタップ。これだけで記録が開始されます

  • 【戻る時】「バックトレース」の停止をタップ。[足取りをたどる]をタップすると、ここまでのルートが表示されます

  • 表示されるルートに沿って歩くと、来た道をたどれます。ルートから外れた場合も戻る方向がわかりやすいことが特徴です