Indeed Japanは4月12日、「管理職への転職に関する調査」の結果を発表した。同調査は2月21日~26日、20~59歳の正社員で、直近5年以内に転職活動経験のある男女計1万5,014名を対象に、インターネットで実施した。
直近5年以内に転職した人に、転職活動時にどのようなポジション・職位に応募したかを尋ねたところ、「管理職(係長以上)」は9.6%だった。実際に管理職に転職した人は7.5%となっている。
また管理職に転職した人のうち、15.9%が非管理職ポジションからの転職で、異業種もしくは異職種からの転職は32.8%だった。
次に管理職転職者、非管理職転職者それぞれに転職前後の年収を質問。管理職転職者の年収は、転職によって30代で平均52.8万円、40代で平均+60.0万円アップしたが、非管理職への転職者の年収は、30代で平均5.1万円アップ、40代で平均8.2万円アップにとどまり、管理職転職者の方が年収増加額が高かった。
そして転職後の満足度について聞くと、管理職転職者の方が非管理職転職者よりも満足している割合が高かった。
特に、「仕事への面白さ」(管理職65.7%、非管理職51.2%が満足:14.6pt差)、「給与」(管理職62.1%、非管理職48.5%が満足:13.6pt差)、「仕事のやりがい」(管理職65.2%、非管理職54.1%が満足:11.1pt差)の差が大きかった。
さらにワークライフバランスの満足度について尋ねると、管理職転職者の64.8%、非管理職転職者の61.9%が「満足」と答えている。
また、管理職転職者の72.9%は、転職後に労働時間が増加していない(労働時間が減少:22.0%、変化なし:50.8%)こともわかった。
最後に管理職の仕事に応募し、オファー・内定は出たが、管理職として転職せず、非管理職として転職した人に、どのようなことに課題や負担を感じ管理職として転職しなかったのか尋ねた。
その結果、最も多い回答は「ワークライフバランス」(38.6%)で、「身につくスキル・経験」(27.3%)、「新たな挑戦ができる機会・環境」(25.0%)と続いている。