パーソルキャリアは4月8日から、賛同企業とともに"はたらく"について、皆でさまざまな角度から考える参加型のクイズ企画「はたらクイズ」プロジェクトを始動した。

特設サイトには、"はたらく"に関するクイズ100個が公開されているが、これは全国の仕事に従事する20~77歳の男女3,070人を対象にしたアンケートで浮かびあがってきた疑問や悩みをクイズにしたものだ。※調査期間は3月1~10日

今回は、その100種類のクイズの中から、特に「新卒」をテーマにした内容をピックアップ。逆求人・オファー型就活支援サイト『dodaキャンパス』編集長 岡本信也氏のコメントを交えながら紹介していく。

Q.新卒でどの会社に入るかってそんなに大事なの?

1位:どちらかと言えばそう思う(37.1%)
2位:あまりそう思わない(32.3%)
3位:そう思う(16.9%)
4位:そう思わない(13.7%)

  • 新卒でどの会社に入るかってそんなに大事

最初に、新卒で入社する会社の重要性について尋ねたところ、46%とおよそ2人に1人が、「あまりそう思わない/そう思わない」と回答した。

Q.就活の時にやりたいことが決まってないといけないの?

1位:あまりそう思わない(43.7%)
2位:どちらかと言えばそう思う(27.7%)
3位:そう思わない(21.3%)
4位:そう思う(7.4%)

  • 就活の時にやりたいことが決まってないといけないの?

就活時期にやりたいことが決まってないといけないのかという問いに対しては、43.7%が「あまりそう思わない」と回答。「そう思わない」(21.3%)を合わせると、6割以上が就活時期にやりたいことがわからなくてもよいと考えていることがわかった。

岡本氏はこの結果について、「社会に出てみたら世の中は想像以上に広かったことを知り、新たなやりがいに気づく人が多いからこその結果なのではないでしょうか」と分析する。社会人としてさまざまな経験をする中で、「どの会社や仕事に就くかという入口以上に、入社後のほうがより重要」と捉えるようになった人が多いと言う。

「第1志望の会社に入社できる人のほうが少ないのが現状です。雇用の流動化が加速する今、1社目に入社する会社がすべてではありません。入社した会社で何を得て、どのようにキャリア形成するのか、もしくは入社した会社での経験をベースに今後自分がどんなキャリアを歩みたいかを考えていけるとよいでしょう」(岡本氏)

Q.「やりたいことが見つからない人は、とりあえず大企業へ」ってほんと?

1位:あまりそう思わない(35.4%)
2位:どちらかと言えばそう思う(32.5%)
3位:そう思わない(19.9%)
4位:そう思う(12.2%)

  • やりたいことが見つからない人は、とりあえず大企業へ」ってほんと?

「やりたいことが見つからない人は大企業がよいか」については、6割以上が「あまりそう思わない/そう思わない」と答えた。

岡本氏は「やりたいことが見つかるチャンスは、大企業に限らずどの会社にもあります。会社規模で考えるのではなく、その会社で少しでも興味を持てそうな仕事ができそうか、どんな経験を積むことができそうかを考えることが大切」とコメント。

もちろん、多くの事業を展開する大企業であれば、事業内容に沿ったさまざまな経験を積むことも期待でき、多様なはたらき方を選べるというメリットもある。

Q.就活の自己PRのために何か特別なことをした方がいいの?

1位:どちらかと言えばした方がいい(44.9%)
2位:どちらかと言えばしなくていい(29.4%)
3位:しなくていい(13.5%)
4位:した方がいい(12.3%)

  • 就活の自己PRのために何か特別なことをした方がいい?

「就活の自己PRのために何か特別なことをした方がいい/どちらかと言えばした方がいい」は57.2%で、「しなくていい/どちらかと言えばしなくていい」(42.9%)との差は、わずか10ptだった。

「就活の自己PRのために何か特別なことをすべきか」と悩む人も少なくないが、岡本氏は「『特別なこと=大きなこと・目立ったこと』である必要はありません」と断言する。大学選びやゼミの選択、アルバイト経験でもよいという。

「企業が知りたいのは、どのような意思を持って、何に取り組み、そこからどういった学びが得られたのかということ。こうした言葉を学生が自分でしっかりと伝えることが重要なポイントである」と語った。

「はたらクイズ」プロジェクト公式サイトでは、そのほかにも「なぜどの学生もみんな同じ就活の方法なの?」「オフィスにきた電話は必ず新人がとるもの?」「大学の専攻と関係のある仕事にいつく人が少ないのはなぜ?」といった就活・新卒に関するクイズが紹介されている。