米Metaは4月23日(現地時間)、スマートグラス「Ray-Ban|Meta Smart Glasses」に追加する新機能と新スタイルを発表した。「よりソーシャルで、楽しく、便利なメガネに生まれ変わります」としている。
新機能は、マルチモーダルAI機能「Meta AI with Vision」とビデオ通話を通じた映像共有の2つ。新スタイルは「Skyler」というキャットアイデザインだ。また、「Headliner」のブリッジオプションにローブリッジフィットが追加された。
同社は昨年9月に、Meta Connect 2023で「Meta Quest 3」とともに第2世代のRay-Ban|Metaスマートグラスを発表した。対話型AIによるアシスタント機能(ベータ版)の導入が第1世代からの強化点の1つとなっており、生成AIブームとAIチャットボットの活用が増える中、米国ではRay-Ban|Metaスマートグラスに対する関心がQuest 3を上回っている。
Meta AI with Visionは昨年12月から限定的にテスト提供されていた機能で、23日に米国とカナダでベータ提供が始まった。Ray-Ban|Metaスマートグラスの前面にある12MPカメラを通じて、ユーザーが見ているものやテキストをAIが認識し、AIアシスタントを提供する。たとえば、外国語の標識を見て内容を翻訳してもらったり、Instagramに投稿する写真を見てキャプションを考えてもらうなど、さまざまなことをハンズフリーで完了できる。
映像共有機能は、WhatsAppまたはMessengerでビデオ通話を開始し、Ray-Ban|Metaスマートグラスのカメラを通じてユーザーが見ているものを共有する。たとえば、頼まれた買い物でどの商品を買うべきかわからないときに、商品棚を見ながらビデオ通話で質問できる。
新スタイルのSkylerは、ジェットセットスタイルにインスパイアされたデザインで、カジュアルさと高級ヴィンテージのような雰囲気を兼ね備える。Headlinerに追加されたローブリッジフィットは、鼻パッドの位置が低めになっていて、スタンダードではずり落ちることがある人やフレームが頬にあたる人が使用するとフィット感が向上する。