LIFULLは4月23日、「初めての上京での住まいに関する調査」の結果を発表した。調査は2024年4月3日~4月10日、都内在住の18歳以上の男女618人を対象にインターネットで行われた。
「初めての上京」で住んだ街ランキング1位は三鷹と早稲田
初めての上京で住んだ街について聞いたところ1位は「三鷹」と「早稲田」が同率で並ぶ結果に。「三鷹」はJR中央線と総武線が乗り入れ、新宿まで直通で約20分で行くことのできるなど都心へのアクセスのよさが魅力。また、東京メトロ東西線が通る「早稲田」は、学生向けのリーズナブルな飲食店も多くある利便性高い街。3位にはJR中央線、京王線、横浜線等複数の路線が乗り入れる「八王子」がランクインし、4位には「池袋」「国分寺」「石神井公園」が同率で並んだ。
初めての上京で住んだ街を決めた理由を聞いてみると、最も多い回答は「職場/学校にアクセスしやすいから(66.9%)」、次いで「家賃が安い物件が多くあったから(23.9%)」、「友人/知人が近くに住んでいたから(8.9%)」「友人/知人に勧められたから(8.0%)」「不動産会社に勧められたから(7.9%)」という結果になった。
初めての上京での住まいの満足度を聞いたところ、回答者全体の平均点は66.5点となった。実際に住んだ街を決めた理由ごとに満足度の平均点の高さでランキング化してみると、1位は「趣味等の活動の場にアクセスしやすいから」と回答した人で76.3点という結果に。次いで2位は「家族が近くに住んでいたから」(74.3点)となり、初めての土地での生活ではいざという時に頼りになる親族が近くにいることは安心感が生まれ、満足度に繋がっていることが考えられる。
また、誰かに勧められたことで住む街を決めたという人も多く、「家族に勧められたから」(4位/71.6点)、「友人/知人に勧められたから」(6位/67.6点)、「不動産会社に勧められたから」(11位/60.6点)と、比較的自分にとって身近な存在の人物に勧められて決めたという人の方が、満足度が高い傾向にあることが明らかにになった。
初めての上京での住まいについて、失敗したと思ったことがあるかきいたところ、72.4%の人が何かしら失敗したと思ったことがあると回答しており、7割以上の人が初の上京での住まい探しで失敗を経験していることが明らかになった。失敗したと思う事柄については「設備に不満があった(18.9%)」が最多で、続いて「想像していたより狭かった(18.1%)」「間取りが不便だった(16.5%)」という声があがった。また「騒音が気になった(15.5%)」との回答も多く、人流や交通量の多い東京ならではの失敗があることうかがえる。
初めての上京で失敗したことがあると回答した人に、初めての上京での住まい探しについて今思えば確認しておけばよかったと思うことを聞いたところ、「もっと多くの物件を自分で確認すべきだった」というように、多くの候補をじっくりと比較すればよかったという声が多くあげられた。また、「通勤電車の電車の込み具合」など、アクセスだけではなく、実際の電車の中の状況まで見ておくべきとの意見もあった。他にも「トイレや風呂なしは認識していたが、銭湯などの場所を事前に確認しておけばよかった」「土地の歴史的背景やハザードマップの確認をすること」など、その地域自体の特徴のリサーチの必要性を感じた人の声も見受けられた。