21日放送のABCテレビ・テレビ朝日系トークバラエティ番組『新婚さんいらっしゃい!』(毎週日曜12:55~)には、夫が81歳、妻が53歳という29歳差夫婦が登場する。

  • 『新婚さんいらっしゃい!』より (C)ABCテレビ

■MC2人と同じ年の差、20歳差の新婚さん登場

番組調べによると、シニア世代の結婚事情は近年変化しており、60歳以上の婚姻数は2000年と比べ、女性は1.5倍、男性は3倍にも増加しているという。今回、香川県からやって来た夫は81歳。妻は53歳と、29歳差の新婚さんだ。MC2人と同じ歳の差で、親でもおかしくない年齢。夫は妻の親より2歳上で、孫は5人、ひ孫までいるという。妻が父親に写真を見せたら、「おじいさんやん!」と絶叫。友人たちも口をそろえて、「お金があるん?」と聞いてくる。しかし夫は、遊び方がすごい昭和の男。たんまりもらった退職金も、スナックでさんざん楽しみ、1カ月で使い果たしたとか。妻は「お金じゃなくて愛情よ」と断言する。

出会いは4年ほど前。妻が銭湯で仲良くなった、80歳のママがキューピッドだ。後日、彼女が営むカラオケ喫茶へ遊びに行き、常連だと紹介されたのが夫だった。お客さん全員がシルバー世代。しかし夫はGパン姿で小洒落ていて、気さくにしゃべりかけてくれる。楽しいなと通い始めた3回目、酔った夫が「デート行こうや」とアプローチ。グイグイ来られうれしくなったというが、妻は若くてピチピチした男性が好み。しかしいざデュエットをすると、心臓がバクバク言い始め、「私のストライクゾーン広すぎる!」と新たな扉が開いた。

■妻、夫に会いたくて自宅探し始める

結局は妻が自ら電話番号を渡すが、待てど暮らせど一向にかかってこない。しびれを切らせた妻は、夫に会いたくて自宅を探し始める。飲み会のときに聞いた、あらかたの場所と「木がたくさん植わっとる」という情報を頼りに車で回るも、田舎なのでどこの庭にも木だらけ。ようやく合致する表札を見つけ、「おはよー!」と早朝6時に突撃。年寄りだから起きとるわと、朝マックを買って押しかけた。これにはMCの藤井隆も、「楽しく聞いているけど、めっちゃ怖い……」と怯え始める。家に入れてもらうと、仏間には亡くなった奥さん2人が。「寂しいし大変だろう」と妻。独り暮らしが長かった夫も「秋の夜長は心も寂しい」と語るが、さすがに妻の図々しさには呆れていた。

そこから毎週遊びに行くようになった妻。4カ月ほど経ったとき、「もうここにおったらどうや」と夫が誘い、同棲をスタートさせる。一緒に暮らすようになって驚いたのは、価値観の違い。ごはんを食べながら話しかける妻に、「食事中はしゃべるな!」と一喝。MCの井上咲楽も「古っ!」とおののく。しかし2人での生活は楽しく、1年半ほどで妻の気持ちは固まった。そこで妻から「結婚しよう」とプロポーズするも、夫は「せん!」の一点張り。「そんなに慌てて結婚なんかせんよ」と言う夫に、「慌ててせんと死んでしまうよ、のんきな時間ないよ」と妻。MC藤井も「急に保険金臭がする」と漏らすが、妻はすぐにでも結婚という形に収まりたかった。実は夫が足の手術をしに病院へ行ったとき、医師からの説明を並んで聞くも、「お2人はどういう?」と関係を尋ねられ、夫が「彼女」と答えたことにモヤモヤしたという。

「愛情を形に残して奥さんになりたい」と妻。いつか夫の気が変わるかもしれないと、毎日朝晩、食事中にも入浴中にもテレビを観ているときも、「結婚しよう」を繰り返す。しかし夫は「あと5年ぐらいしたらアッチに行くから、妻を残すことになる」と、高齢ゆえ結婚に踏みだせない。それでも妻がプロポーズを続けていたら、ある日「するか!」と決意。入院時、自分を大事にしてくれ心は動いていたが、ずっと辛抱していたと振り返る。

そしてとうとう歳の差を吹き飛ばす妻の愛に心を打たれ、2023年8月に結婚。妻が、新婚生活での夫の変化を語る。

【編集部MEMO】
『新婚さんいらっしゃい!』は、1971年1月から朝日放送の制作で放送されているトーク番組。結婚3年以内のカップルをスタジオに招き、出会いや結婚生活のエピソードを語る。2022年4月から、藤井隆と井上咲楽が司会を務めている。