ダイキンは、夏前の「エアコン試運転」をおすすめする「スイッチオン! キャンペーン」を今年も実施。エアコンの試運転の早期実施を呼びかけ、具体的な手順やチェックポイントを公開した。
夏のエアコン試運転指数
ダイキンは、試運転を行うのに適した気温やタイミングを分かりやすく把握できる目安として、「夏のエアコン試運転指数」を2023年に考案。
気温23~25℃を「最適な時期」として、21~22℃を最適に次ぐ「適した時期」、20℃以下を「不向き」と、また、気温が26℃を超えた場合、熱中症の心配も出てくることから、同社は急いで試運転を実施することを促している。
この「夏のエアコン試運転指数」を天気予報で報じられる気温と照らし合わせれば、試運転に適した日が一目で分かるとのこと。
2024年版 夏のエアコン試運転前線
「夏のエアコン試運転指数」あわせて考案されたのが、「夏のエアコン試運転前線」。これは、全国の各地域でエアコン試運転指数が高まると思われる予想日を表すものなのだそう。
エアコン試運転指数が高く、より効果的な試運転ができると考えられる気温25℃の日がいつ頃やってくるのかを前もって把握できるため、計画的な試運転の実施に役立てられるという。
本前線に記載の予想日は、全国の各地域の過去5年間において、各年の最高気温が25℃に達した最初の日を調査し、それらを平均した日としている。
2024年度版の夏のエアコン試運転前線や過去5年の気温から予想日を立てたところ、東京は4月21日、札幌は5月21日とのことで、早めの試運転がおすすめだという。
エアコン試運転の手順・チェックポイント
エアコン試運転は、エアコンを本格的に使い始める前に、エアコンに不具合がないことを確認する作業で、冷房運転の際に冷風が出ることや、異常を示すランプが点灯しないことを確認するのが基本。
ここでは「お手軽コース」と、「念入りコース」の2つのパターンをチェックしていく。
1. お手軽コース
お手軽コースでは、「冷房の設定温度を最低(16~18℃)に設定し、10分ほど運転する」「冷風が出ているか、異常を示すランプが点滅していないか」の2つを実施する。もしもランプが点滅した場合は、異常停止している可能性があるという。リモコンでエラーコードを確認し、購入した販売店または相談窓口への連絡が必要とのこと。
2. 念入りコース
次に念入りコースでは、先ほどの2つの確認に続いて「さらに30分ほど冷房運転し、室内機から水漏れがないか」「不快なニオイや聞き慣れない音がしないか」の2つをチェックする。30分の運転後にドレン配管から水が出てくるところまで確認できれば安心だという。
また、異臭や異音がした場合には、フィルターや熱交換器の汚れや振動をチェックするほか、AI故障診断サイトから原因を探ることができるのだそう。
本格的に暑くなる前に準備をしよう
エアコンの試運転は、夏を快適に過ごすためだけではなく熱中症予防の観点からも必要。例年、エアコンに関する問い合わせや点検の依頼は、エアコンを使い始める6月頃から増え始め、7月〜8月に集中するのだそう。
ダイキンは、混雑により修理対応に時間がかかることから、本格的に暑くなる前の4月~6月前半に試運転を行い、早めに準備を済ませておくことを推奨している。