シオノギヘルスケアは4月17日、「こどもの片頭痛に関する調査」の結果を発表した。調査は3月1日〜4日、7~14歳のこども、7~14歳の子をもつ親、学校の先生計1,200名(各400名)を対象にインターネットで行われた。

  • 頭痛の頻度

    頭痛の頻度

調査によると、「頭が痛い、もしくはだるい、重いと感じることがある」というこどもは42%。一方で、こども特有の頭痛「小児片頭痛について知っている」という親はわずか22.6%という結果に。

頭痛の頻度について聞いてみると、「頭が痛いと感じることがある」と回答したこどものうち、30%が「週に1回程度」もの頻度で頭痛を経験していることが判明。一方で、61.1%もの親が「半年に1回程度」と想定しており、親はこども特有の片頭痛”小児片頭痛”の認知がないことに加え、頻発している現状にも気づけていない傾向があることがうかがえた。

  • 学校生活で頭が痛いと感じたときに、どのような行動をとりますか?

    学校生活で頭が痛いと感じたときに、どのような行動をとりますか?

続いて、頭痛を感じるこどもに対し、「学校生活で頭が痛いと感じたときに、どのような行動をとりますか?」と質問したところ、約3割が「何もせず、我慢する」と回答。理由を聞くと、「解決方法がわからないから」「痛いというと仮病と思われるかもしれないから」などがあがったことに加え、約7割ものこどもが「担任の先生に相談していない」ことが明らかに。頭痛を感じるこどもの多くが、痛みをひとりで抱え込んでしまう傾向にあるよう。

また、頭痛で悩むことのあるシチュエーションを教えてもらったところ、「勉強に集中できないこと」に悩むこどもが6割、「家族や友達との会話を楽しめない」が4割と、頭痛の痛みが生活に支障をきたしていることがわかった。

  • 小児片頭痛の対処に対して不安がありますか?

    小児片頭痛の対処に対して不安がありますか?

次に、親向けに、「あなたは小児片頭痛の対策に不安がありますか?」と質問したところ、約4割が「ある」と回答。さらに、こどもが日中や学校生活でも頭痛を感じる際、正しく対応されるかどうか不安に思う親は43.3%と、親自身がこどもの頭痛の対応方法について不安に思っていることが明らかに。

そこで、親に「あなたは小児片頭痛にはどんな対策があると思いますか?」と聞くと、「薬を飲ませた」(28.9%)、「病院に行かせた」(27.8%)、「一定時間様子を見ることにした」(26.7%)が上位に。一方で、実際にとったことのある対策では、「一定時間様子を見ることにした」が最多の50.0%。次いで「寝かせた」(46.2%)、「薬を飲ませた」(42.3%)と続き、実際に対策をしようとすると、慎重になる傾向が明らかに。加えて、「その時、お子さんの頭痛は解決しましたか」と尋ねると、27.3%が「解決しなかった」ことがわかった。

最後に、「小児片頭痛の原因と対策について、第三者に相談したり自身で調べたことがありますか?」と親に尋ねたところ、66.7%もの親が「相談したり調べたことがない」と回答した。