ONODERAフードサービスが運営する「銀座おのでら」は4月19日、渋谷に「廻転鮨 銀座おのでら 息子渋谷店」をグランドオープンする。
「銀座おのでら」は3カ国13店舗で寿司業態を運営、年初1月5日に行われる豊洲市場新春マグロ初競りでは、母体のONODERA GROUPが4年連続・5回目となった一番マグロを落札し話題となった。2021年10月にオープンした東京・表参道の「廻転鮨 銀座おのでら本店」は約5割がインバウンド客、回転寿司業態国内第2号店の京都店は8割がインバウンド客だという。
店名は「廻転鮨」だけどまわってない、そして「息子」とは?
このたび渋谷スクランブル交差点や渋谷ハチ公前広場から徒歩1分圏内の場所にオープンする「廻転鮨 銀座おのでら 息子渋谷店」は、新たなセカンドラインという位置づけだ。「弊社にとってチャレンジの店舗」とONODERAフードサービスの長尾真司 代表取締役社長。
店名に「息子」とついているのは、17坪、全23席(カウンター15席+4人掛けテーブル席2カ所(個室含む)の他店と比べると小規模な店構えから。また、表参道の「廻転鮨 銀座おのでら本店」を「親」とし、職人の育成も行う。
また、気になるのは店名に「廻転鮨」とあるのにレーンはなく寿司が回転していないこと。回転寿司の「ちょっと小腹がすいた時でも2~3皿食べて帰れる気軽さ」を表したのだとか。メニューにコースやセットなどはなく、好きなネタを1貫から注文できる。
営業時間は10時30分〜翌4時。お酒に合う一品おつまみも充実させ「寿司をつまみに1杯」「〆の寿司」という需要を狙う。
注文はタッチパネルから。気兼ねなく注文することができ、言語の切り替えでインバウンド客にも対応している。
人気のメニューのランキングやお気に入り機能もあって注文をアシストしてくれる。
本格的な江戸前鮨を堪能
提供されているマグロは、初競りでも話題になった豊洲仲卸「やま幸」の本マグロを使用。
穴子は驚くほどふわふわで肉厚、はっとする味わいだ。
渋谷店ならではの楽しい限定メニューも
さらに他の銀座おのでらにはない、渋谷限定メニューも多数ある。
まずは「渋谷スクランブルロール」。旬の魚介にウニをトッピングし、手巻き状態で食べる。渋谷の代名詞とも言える渋谷スクランブル交差点をモチーフとし、多くの人が行き交う=複数のネタを少しずつ巻き物にしたという。インバウンド客からは「日本に来たからにはスタンダードなお寿司も食べたい」という要望が多い一方で、やはりこうしたロールの人気は根強いのだそう。
そしてもうひとつの渋谷限定メニューは「SHIBUYA マウンテン」。シャリと魚介をミルフィーユ状にし、さらにイクラととろろをトッピング。目の前で卵黄をかけるという「映え」重視な演出も渋谷という土地柄ウケそうだ。
渋谷限定サイドメニューはお酒のアテとなりそうな「息子セット」。「息子渋谷店」の名にちなみ、魚のこどもであるイクラのキャビア乗せ、カラスミイカ、卵黄の漬けを一皿に集めた珍味のセット。
「息子渋谷店」で提供している日本酒「泰斗」に合うようにつくられているという。
渋谷で朝4時まで営業しているお寿司屋さんは珍しく、ランチやディナー、飲みや〆など様々な楽しみ方ができそうだ。平均客単価は昼3,500円、夜6,500円を見込む。席の予約も可能になるとのこと。子ども向けメニューもあり。ちょっと立ち寄って気軽に寿司が楽しめる隠れ家的なお店になるに違いない。