MMD研究所は4月15日、3月に実施した「2024年3月QRコード決済上位4サービス利用者のポイ活意識調査」の結果を公表した。
この調査は、QRコード決済の上位4サービス(PayPay/楽天ペイ/d払い/au PAY)の利用者を対象として、ポイ活についての意識を調査したもの。
予備調査として、18~69歳の男女25,000人を対象として(QRコード決済の利用状況は問わない)、現在利用しているポイントを聞いたところ、もっとも多かったのは「楽天ポイント」の59.7%だった。これに「Tポイント」46.0%、「Pontaポイント」41.1%、「PayPayポイント」40.4%、「dポイント」38.3%が続く。
この予備調査の対象者のうち、ポイントを利用していないという人を除いた22,500人を対象として最もよく利用しているポイントを聞いた結果が次のグラフ。「楽天ポイント」の首位は変わらず、他のポイントとの差は先の設問より広がっている。2位以下では、「Tポイント」「Pontaポイント」が順位を落とし、「PayPayポイント」「dポイント」が順位を上げている。
QRコード決済それぞれの利用者に、ポイント活用への意識を聞いた結果が次のグラフ。全体として「意識している」「やや意識している」が多数であるのは変わらないが、比較すると「楽天ペイ」「d払い」が「意識している」寄りの人が多く、「au PAY」「PayPay」では「意識していない」寄りの人が多い傾向といえそうだ。
次の表は、先の設問で「(QRコード決済を利用する際にポイント活用を)意識している」と回答した人を対象に、どういったことを意識しているかを尋ねた結果。サービスごとに若干の差はあるものの、「支払い方法でメイン利用しているQRコード決済サービスをメインにする」「メイン利用しているQRコード決済サービスが利用できる場所で買い物するようにする」といった項目はどのサービスでも共通して上位となっている。
最後のグラフは、各QRコード決済の利用者に、そのQRコード決済と同じポイント経済圏に含まれるサービスをどれくらい利用しているかを聞いたもの。「楽天Pay」のユーザーが平均4.8個でもっとも多く、次いで「au PAY」3.4個、「d払い」3.2個、「d払い」2.6個という順。4月10日に公表されたQRコード決済の利用についての調査において、「PayPay」のユーザーはポイント経済圏のメリットよりも利便性を重視しているという傾向が見られたが、それがこの設問の回答にもあらわれているようだ。
調査概要
- 調査名:2024年3月QRコード決済上位4サービス利用者のポイ活意識調査
- 調査期間:2024年3月22日~3月25日
- 有効回答:<予備調査>25,000人 ※人口構成比に合わせてウエイトバックを実施 <本調査>2,000人
- ※PayPay(n=500)、楽天ペイ(n=500)、d払い(n=500)、au PAY(n=500)
- 調査方法:インターネット調査
- 調査対象:<予備調査>18歳~69歳の男女 <本調査>QRコード決済利用上位4サービスメイン利用者
- 設問数 :<予備調査>6問 <本調査>10問