米Microsoftは、Windows 11の「フォト」アプリから生成AIデザインツール「Microsoft Designer」(プレビュー)を利用する機能の導入を計画している。4月16日に米国、英国、オーストラリア、アイルランド、インド、ニュージーランドにおいて、Windows 11 InsiderのCanaryチャネルとDevチャネルでのテスト提供が開始された。
Designerは、画像生成AIとデザインツールを融合させたクラウドベースのサービスである。テキストプロンプトを入力し、生成AIの力を活用しながら、デジタルポストカード、招待状、ステッカー、ソーシャルメディア投稿、グラフィックなど、多様なビジュアルコンテンツを作成できる。
「フォト」アプリからの利用は、画像を表示しているときに、メニューバーの[Designer]ボタンをクリックする。デフォルトのブラウザでDesingerが開き、イメージ向けのテンプレートを適用したり、ビジュアルを追加、またはAIツールを使って写真をパーソナライズするなど、創造的なイメージの作成に取り組める。
例として、以下の簡単なステップで背景を生成画像に置き換えたイメージを作成できる。(1)Designerのツールバーで[Remove background]をクリックして背景を削除、(2)左側のペインで[Visuals] をクリックし、背景画像のイメージのテキストプロンプトを入力して生成、(3)生成された画像から1枚を選択し、ツールバーの[Set as background]をクリックして背景に配置し、サイズを調整する。
Designerは創造的なデザインに有用なサービスであるが、できることが多くて利用者を戸惑わせることもある。「フォト」アプリに統合されたアクセスにより、写真の加工や写真に基づいたデザインに生成AIを活用することにフォーカスして、Designerを効果的に活用できる。