テレビ静岡のドキュメンタリー番組『イーちゃんの白い杖 特別編』が、国際メディアコンクール「ニューヨーク・フェスティバル2024」のドキュメンタリー・Human Concerns(普遍的関心)部門で金賞を受賞した。
この番組は、生まれつき目が見えない小長谷唯織さん(イーちゃん)と、同じく全盲で重い障がいを持って生まれた弟・息吹(いぶき)さんに密着したもの。姉弟とその家族を25年にわたり取材し、諦めない強さで、いくつもの壁を乗り越えようと奮闘するイーちゃんの姿を描いている。
2023年日本民間放送連盟賞テレビ・グランプリをはじめ3賞、第61回ギャラクシー賞入賞を受賞しており、5月10日から新宿武蔵野館をスタートに全国の映画館で上映予定だ。
橋本真理子監督(テレビ静岡報道制作局長兼情報ニュース部長)は「世界には、イーちゃんやイブちゃんのように障がいを持って生まれた子、戦争で傷つき、身体の一部を失った子がたくさんいます。障がいがあるから“できない”ではなく、“できること”に注目したら彼らの可能性は広がります。障がいがあろうがなかろうが、誰にも生まれた意味がある。この思いを伝えたくて、NYフェスティバルに挑みました。イーちゃんの笑顔、イブちゃんの笑顔は世界を笑顔にする。これからも伝え続けます」とコメントしている。