映画『湖の女たち』(5月17日公開)の完成報告会が16日に都内で行われ、福士蒼汰、松本まりか、大森立嗣監督が登壇した。
同作は、吉田修一氏の同名小説の実写化作。琶湖近くの介護施設で100歳の老人が不可解な死を遂げた。老人を延命させていた人工呼吸器の誤作動による事故か、それとも何者かによる殺人か。謎を追う刑事たちと介護士の女、そして過去の事件を探る記者の行方は、深淵なる湖に沈んだ恐るべき記憶にのみ込まれていく。
■福士蒼汰、松本まりかとコミュニケーションを一切取らない徹底した役作り「本来にこやかな人間」
今作でW主演を務める福士と松本は今回が初共演。松本の印象について聞かれると、福士は「愛情深い人だなと感じています」と回答する。これを聞いた松本は「すっごいいい風に言ったでしょ?(笑) わかっているよ?」とニヤリ。笑いを誘った。
改めて福士は「(松本は)人が好きなんだなとすごく感じて。だからこそ一切話さなかったらおもしろいかもと思っちゃった自分がいたんです。それで現場ではセリフ以外の会話は一切せず、笑顔も向けずにいた。会話ゼロでしたね!」と明かす。
松本も「福士さんはさわやかなイメージだったのですが、初日のシーンを撮影したときにびっくりするぐらい恐ろしかった。こんな福士さんは見たことがないというくらい怖かったですし、変な色気もあった」と印象を語る。この福士の姿を見て「それ以外の彼を知りたくない、この人の笑顔とか優しさとか見たくないと思って。プライベートの会話も聞きたくない! と私も自身も思っていたので、すごく距離を取って目も合わせないようにしていました」と話した。
初共演ながら全くコミュニケーションを取らずに撮影に挑んでいたという2人。福士は撮影を終えて不安もあったそうで「本来僕はにこやかな人間で、自分から積極的に話しかけに行く方でもあるんですけど、今回は話さなかったので、どう思われているのかな……と」と口にする。これに松本は「正直……嫌いでした。本当に福士くんと合わないな~と(思っていた)(笑)」と答え、会場を驚かせる。「そのまま(撮影が終わり)お別れしたので、そこから1年半会うことすらなく……先日、福士さんとの取材会が丸一日あったんですが、マネージャーさんに『合わないからあんまり話せないと思うけど、大丈夫かな』と言っていた(笑)」と振り返った。
しかし、松本は取材会を終えた後の福士の印象について「どっちの本当の福士さんかわからないですけど、役が抜けた福士蒼汰さんはめちゃくちゃ好感度(高い)! こんなにしゃべりやすい。めっちゃいいじゃん! 福士蒼汰! と。すごい好きになりました」と話し、笑顔を見せていた。