MS-Japanが運営する『MS Career(エムエスキャリア)』は、「新卒社員への『上司のホンネ』実態調査」の結果を4月11日に発表した。同調査は2024年3月18日~3月25日の期間、全国の管理部門・士業に就く289人を対象にインターネットを用いて行われた。
新卒に一番期待することに関する調査では、1位が「積極性・意欲」(28.0%)、2位が「コミュニケーション能力」(21.3%)、3位が「素直さ」(16.4%)と続き、上位2つの「意欲」と「コミュニケーション能力」で全体の約半数を占める結果となった。
続いて、新卒に一番期待することを職種別にみると「積極性・意欲」と「コミュニケーション能力」は、すべての職種でTOP3にランクイン。
その一方で、営業等の管理部門以外の職種では「ストレス耐性」が、士業/士業事務所スタッフでは「専門スキルや知識」が第3位にランクインし、職種ごとに新卒に求められる要素に差があることがわかった。
さらに、管理部門内の職種別では、すべて1位が異なる結果に。経理は「柔軟性と適応力」を、人事では「積極性・意欲」、総務では「コミュニケーション能力」を新卒に求めていることが明らかになった。
続いて、新卒とのコミュニケーションに関する調査も実施。「困った」と感じた経験TOP3は、1位が「コミュニケーション能力」(47.6%)、2位が「自発性や責任感」(40.4%)、3位は「ビジネスマナーや常識」(39.2%)となった。
具体的に困った場面を調査したところ、「何でもかんでもセクハラ・パワハラに結び付けられ、指導がしづらい…」「すぐ辞めてしまう」といった声もあがり、新卒社員との関わりに戸惑う人も多いという。
続いて、新卒の受け入れで悩んだ経験について調査をすると、半数を超える57.4%の上司が、新卒の受け入れで悩んだ経験があることが明らかになった。
また、上司が新卒との関わりで悩むことについても調査を行うと、1位は「コミュニケーションでどの程度踏み込んでいいか」(48.4%)で、全体の約半数を占めた。