ブロックチェーンを活用したサービスの提供を行う「SBIトレーサビリティ」は、同社が展開するレーサビリティ・サービス「SHIMENAWA(しめなわ)」が、山口県最古の酒蔵「堀江酒場」で導入されたことを4月11日に発表した。

  • 「SHIMENAWA」サービス利用画面イメージ

トレーサビリティ・サービスとは、「トレース(追跡)」と「アビリティ(能力)」を組み合わせた造語であり、製品やサービスの製造から消費されまでのプロセスを追跡する品質管理システムのこと。トレーサビリティ・サービス「SHIMENAWA」では、下記4つの機能で商品を管理する。

【1】 真贋証明機能
その銘柄がいつ、どこで、だれが醸造した日本酒であるかを明らかにする。
【2】開封検知機能
その銘柄がいつごろ、どこで、開けられた(消費されたか)を明らかにする。
【3】正規品管理機能(出荷先情報の紐付け)
物理的資産に固有IDを付す「NFCタグ」を経由して出荷先情報を紐付けることで、不正な横流しの抑止効果を狙う。
【4】ファンマーケティング機能
その銘柄を購入し、開封(購入)登録した人のみが受け取れる限定(非公開)サイトへの誘導や、NFT(Non-fungible token)を受け取れる機能を実装。

年間1,000本程度のみ流通する堀江酒場の最上位銘柄「夢雀(MUJAKU)」は、過去1本 60万円の値がついたプレミアムな日本酒だ。海外セレブを中心に資産としての所有を望む声が増加しており、海外での販売を行うにあたり“正規品”であることが強く求められるようになったことから、「SHIMENAWA」の導入に至った。

  • 左から「夢雀(MUJAKU)」、「Premium 金雀」、「Platinum 金雀」

「SHIMENAWA」は、「夢雀(MUJAKU)」、「Premium 金雀」、「Platinum 金雀」の3商品にて先行導入が行われる予定。