「オートモビルカウンシル2024」(AUTOMOBILE COUNCIL 2024、4月14日まで幕張メッセで開催)で世にも珍しいクルマを発見した。英国の「ブリストル」というメーカーが作ったらしいが、いったいどんなクルマなのか。出展者の「ブリストル研究所」に話を聞いてみた。
航空機メーカーにルーツを持つブリストルのクルマたち
「ブリストル・カーズ」はイギリスの航空機製造会社の自動車部門が独立して誕生したメーカーで、第二次世界大戦後にクルマを作り始めたという。
ブリストル研究所の展示車両は4台。どれも生産台数が少ないレア車で、今ここで見ておかないと、今度はいつお目にかかれるかわからないという代物だ。
自動車業界を取材しているとヒストリックカーの展示イベントに足を運ぶ機会も多くなるわけだが、ブリストルのクルマを見たのは今回が初めてだった。なぜ、こんなに珍しい存在なのか。ブリストル研究所の担当者によると、ブリストルはそもそもクルマを量産するつもりがなかったようで、当時も「イギリスの高級ショッピング街に小さなショールームが1軒だけ」といった感じでクルマを売っていたそうだ。
ブリストル研究所はクラシックカーで有名な「ワクイミュージアム」の涌井清春さんが立ち上げた。ロールスロイスやベントレーと長く関わってきた人が「クルマ好きとして最後のテーマにしてみたい」(研究所パンフレットからご本人の言葉を引用)と思ったそうだから、かなり面白いクルマであるに違いない。
最後に、ブリストルのクルマが欲しいと思ったらどうすべきなのか。研究所の担当者いわく、「オークションでたまに出てくることもありますけど、おそらく、買うとしたらうちしかないと思います」とのことだ。