ここ数年で、2段階認証を採用したオンラインサービスが増えてきました。なりすましや不正ログインを防ぐために、ユーザ認証の手続きを二重化することで安全性を高めているのです。iCloudのサインインに使われている「2ファクタ認証」も、2段階認証のひとつです。

2段階認証では、第1のステップはユーザIDとパスワード、第2のステップはそれ以外の方法で認証することが一般的です。iCloudの2ファクタ認証では、第2のステップに同一ユーザがサインインしているApple製デバイスへ認証コード6桁の数値を通知しますが、他社のオンラインサービスではSMSやメールで認証コードを通知する方式が多いようです。

SMSやメールで認証コードが届くと、キーボード上部の変換候補エリアに表示されます。タップすると認証コード入力欄へ自動的に反映されるので、手間がかかりません。しかし、認証コードが記載されたSMSメッセージ/メールは手動で削除する必要があります。

その認証コードが記載されたSMSメッセージ/メールは、「設定」→「パスワード」→「パスワードオプション」画面にある「使用後に削除」スイッチをオンにしておくと、表示された認証コードをタップして入力欄へ自動的に反映された直後に自動削除されるようになります。

このiOS 17の新機能は、メッセージアプリとメールアプリだけが対象ですが、サードパーティーのオンラインサービスは大半がSMSかメールで認証コードを通知するため、じゅうぶん役立つはずですよ。

  • 認証コードのメッセージ/メールを削除するのが面倒な場合の必須設定です