パナソニックは、Lマウントのフルサイズミラーレス「LUMIX S5II」(DC-S5M2)「LUMIX S5IIX」(DC-S5M2X)のファームウエアアップデートを4月22日に開始すると予告した。シャッターを全押しする前にさかのぼって決定的瞬間を記録する「SHプリ連写」機能を追加するのが目玉。リアルタイム認識AFも改良し、新たにクルマやバイク、動物の瞳の認識に対応する。アップデートは無料。
アップデートのおもな内容は以下の通り。
さかのぼり撮影の「SHプリ連写」を搭載
シャッターを全押しする前にさかのぼって決定的瞬間を記録する機能。高速連写(SH PRE)に設定すると、シャッターボタン半押し時からバッファメモリーに連写記録を開始し、シャッターボタンの全押しまでさかのぼって記録できる機能。プリ記録時間は「0.5秒」「1.0秒」「1.5秒」から選択でき、1.5秒設定では約45コマのプリ連写撮影ができる。
リアルタイム認識AFを強化
リアルタイム認識AFは、被写体の上半身や胴体のみを認識し、複数人を同時に認識する精度を向上した。動物の瞳を認識する「動物瞳認識」、モータースポーツの撮影に適した「車認識」「バイク認識」を新たに追加した。
電子式手ブレ補正を改良
電子手ブレ補正(E.I.S)を改良。「動画周辺歪み補正」を搭載し、広角レンズ使用時の周辺歪みを低減した。動画撮影に有効な「アクティブ I.S.」と組み合わせれば、歩き撮りなどに発生する大きなブレと周辺歪みを抑えた撮影ができる。補正モードも「標準」に加えて「強」を追加し、より大きなブレも抑えられるようにした。
Frame.io Camera to Cloudに対応
静止画・動画をクラウド上で共有・共同作業できるAdobeの「Frame.io Camera to Cloud」に対応する。カメラをWi-FiやUSBテザリングでインターネットに接続すると、撮影した静止画(JPEG/RAW)・プロキシ動画をカメラ本体からダイレクトにFrame.ioにアップロードして共有できる。リモートでのチェックやコメント、ノンリニア編集ソフトを使った複数メンバーでの共同編集ができるように。
動画のプロキシ記録に対応
動画記録時、低ビットレートのプロキシ記録が可能で、プロキシ動画へのLUTの適用も可能。オリジナルの撮影動画と紐づいたプロキシ動画を同時に記録することで、データ転送や編集などスムーズなポストプロダクションができるように。