ナイルは4月11日、花粉症に関する調査の結果を発表した。調査は2024年3月27日~4月8日、花粉症である全国の15歳~59歳の男女583人を対象にインターネットで行われた。

  • 現在、花粉症ですか?

事前調査で、10代~50代の男女2,039人を対象に現在花粉症かどうかを調査したところ、「はい(49.6%)」、「いいえ(43.2%)」という結果となった。約半数の人が花粉症で、花粉症ではない人を僅かに上回っている。

  • 花粉症だと認識したきっかけは?

花粉症であると回答した人に、花粉症であることをどのように調べたか聞いてみると、「専門医での診察や検査を受けた(60.0%)」、「自己診断(39.6%)」だった。6割の人が、医療機関で診察や検査を受けたことがきっかけで、花粉症だと認識している。また、約4割は「自己判断」と回答していることから、症状を元に自分が花粉症だろうと考えていることがわかる。

  • 花粉症の治療のため病院に行きますか?

治療のための通院状況について尋ねると、「その年の症状により行く(45.3%)」が最も多く、次いで「一度も行ったことはない(27.3%)」、「毎年必ず行く(26.1%)」だった。半数近くの人が、その年の症状によって病院へ行くかを判断していることから、症状が重く辛い年は、専門医の診察を元に薬を処方してもらうなどして、花粉症の症状を和らげていることがわかる。一方で、約4人に1人は病院での治療を一度も受けたことがないと回答している。

  • 花粉症の治療のため病院に行きますか?(きっかけ別)

この結果を、花粉症であることを認識したきっかけ別で見ると、専門医で受診した人のうち91.5%が治療を受けたことがあるのに対し、自己判断した人は57.6%が「一度も行ったことはない」との結果だった。自己判断した人の場合、治療を受ける代わりに、何かしらの花粉症対策を行っていると考えられる。

  • 今までに試したことがある花粉症対策は?

花粉症対策としてこれまでに試したことがあるものを調べると、1位「外出時のマスク(417人)」、2位「目薬をする(340人)」、3位「手洗いをする(303人)」だった。71.5%にあたる417人が、花粉の影響を受けやすい外出時にマスクをしていることがわかる。花粉が多く舞う外で、花粉を吸い込まないよう手軽に対策できる方法としてマスクをすることが考えられる。

  • 試したことがある花粉症対策は?(きっかけ別)

花粉症だと認識したきっかけ別で比較すると、専門医の診察を受診した人、自己判断した人の1位は「外出時のマスク」だった。また、専門医の診察を受けた人は、自己判断の人より「うがいをする」が15.8pt、「手洗い」が6.1pt、「目薬をする」が5.6pt多いことがわかる。専門医の診察を通じ、花粉症への対策として効果的なアドバイスを受けた結果、より多くの対策をしている可能性が考えられる。