僕と私とは4月11日、「働き方に関する意識調査」の結果を発表した。調査は3月14～16日、18～59歳の働く男女1,199名(Z世代 569名、ミレニアル 世代427名、X世代 203名)を対象にインターネットで行われた。
-
働くうえで重視すること
同調査では、調査結果をZ世代(18～27歳)、ミレニアル(Y)世代(28～42歳)、X世代(43～59歳)の3つに分けて集計し、比較した。
まず、働くうえで重視している点を聞いたところ、全世代で「休み・有給が取りやすい」「職場内の雰囲気が良い」「給料が多い/仕事に見合った報酬」が上位に。世代別にみると、「職場内の雰囲気が良い」を重視するZ世代はわずか16.3%であるのに対し、X世代では38.4%と倍以上の差が。さらに、Z世代は「転職に有利」「SDGsや社会課題への取り組みに積極的」「多様な価値観の人々が共存している」の回答が他世代に比べて特に高く、自身のキャリアや価値観に沿った働き方を重視している傾向が読み取れた。
また、現状の仕事への向き合い方を調べるべく、今の仕事に関してより自身の考えに近いものを2択から選んでもらったところ、Z世代は他世代と比較して、「今の仕事は3年以内に転職するつもりだ」や「転職や企業など経験を積む前提で今の仕事を選んだ」と考える傾向が強いことが明らかに。また、Z世代・Y世代の半数以上が「副業など他の仕事をすることにも興味がある」と回答した。
-
仕事上の悩みや不満
次に、仕事上での不満や悩みを聞いたところ、全世代で「給与・待遇」がトップに。Z世代の回答に注目すると、「悩みを相談できる相手がいない」「同世代が周りに少ない」「副業ができない」「残業が多い」「飲み会などが多い」が高く、自分の感覚と旧来の感覚が合わないことで悩んでいるよう。また、Z世代の6割近くが「転職」もしくは「起業」を視野に入れていることが明らかに。その割合は、Y世代は5割強、X世代では35%だった。
-
理想の働き方
理想の働き方については、全体では「好きなことでお金を稼ぐ」「仕事の内容に興味が持てる」「週休3日制」が上位に。世代間で比較すると、Z世代では仕事内容やワークライフバランスに匹敵するくらい「服装や髪型など自由な身だしなみで働く」「場所にとらわれず働ける」「副業・兼業ができる」「フレックスタイム制」といった、“自分らしく働けるか”を重視していることが判明。
さらに、「同じ職場で定年まで働く」は、X世代に対してZ・Y世代が極端に低く、終身雇用や転職に関する考え方の差が浮き彫りとなった。
-
理想の上司
最後に、理想の上司像について聞いたところ、どの世代とも「気軽に相談しやすい」がトップに。X世代からは「リーダーシップがある」「決断力がある」といった仕事を引っ張っていく姿も支持を集めたものの、Z世代からはいわゆる強いリーダー像であることはあまり重視されず、Z世代のトップ3は「気軽に相談しやすい」「丁寧に教えてくれる」「部下に優しい、面倒見が良い」こと、そして「友達のように接してくれる/接することができる」が他世代に比べて大きく支持を集めた。
