東海エリア最大級の自転車イベント「名古屋サイクルスポーツデイズ」が、イオンモール熱田(愛知県名古屋市)の東平面駐車場で、3月16日〜17日の2日間にわたって開催された。
最新モデルの展示や特設コースでの試乗、ショップブースでの買い物、自治体ブースによる自転車イベント・観光PRなどなど、スポーツサイクルのハード・ソフト両面の魅力が詰まった本イベント。気になるブースやステージイベントの模様を取材した。
■100を越えるスポーツサイクルブランドが集結
今年で5回目を迎え、100を越えるスポーツサイクルブランドが集結した「名古屋サイクルスポーツデイズ」。今年からホイールの試乗会も開催され、最新モデルや話題のeバイクなどを、約400mの特設試乗コースで体感できる。
まず最初に訪ねたのは、クロスバイク・マウンテンバイク用の新コンポーネント「CUES(キューズ)」や、この春に販売を開始したばかりのサイクリングシューズの新製品を展示していたシマノのブースだ。
フラッグシップシューズブランド「S-PHYRE RC9」の試し履きや、それに合ったペダルなどを提案。オンライン注文の際の不安を払拭するため、ブースにはスタッフと一緒に足のサイズを合わせられるスペースも設置した。シューズは在庫の関係で全てのサイズが店頭には置かれていない場合が多く、オンラインでの購入者も非常に多いという。
普段はシマノオンラインストアでしか取り扱いしていないアイウェア商品も様々なモデルを用意し、こちらも貴重なフィッティングの機会となっていたようだ。また、別ブースではシマノホイールのテストライドも実施し、デュラエースとアルテグラのC36,C50,C60を自身の自転車に取り付けてテストできる場にもなっていた。
北米やヨーロッパでの人気が高く、販売数量も多いマウンテンバイク系製品だが、シマノは日本国内でもレースなどのマウンテンバイク系のイベント協賛やテクニカルサポートを進めていく方針だという。
続いては、フルサスペンションe-MTBの機種「YPJ-MT Pro」の試乗などが人気を集めていたYAMAHAブース。YAMAHAは5月11日に滋賀県栗東市で開催予定の「MTBフィールド週末試乗会 inトレイルアドベンチャー」をはじめ、全国11ヶ所でYPJ-XCとMT-PROといったマウンテンバイクの性能をトレイルコースで体験できる“週末試乗会”を予定している。
また、パナソニックブースでは3月1日から受注開始したモデル「ORCC44(完成車)」を展示。初めてPOSをオーダーする人やセカンドバイクを検討している人が購入しやすい価格とスペックのフラットバーロードがコンセプトとのことで、特殊なミラーカラーも相まって多くの来場者の目を引いていたようだ。
■グルメやキッズエリアも充実
ガーミンのブースでは、騒音を大幅に抑えた設計で、さまざまな坂や路面感など他にはないリアルな屋内サイクリング体験を提供するインドアサイクルトレーナー「Tacx(タックス)」の試乗を実施。GPS精度とバッテリー性能に定評のあるスマートウォッチなどを見に多くの人が足を止めていた。
ガーミンは関東と関西などを中心にイベント出展をしてきたものの、「名古屋スポーツデイズ」の参加は今回が初とのこと。ブランド直営店としては中部地方で1号店目となる「ガーミンストア長島」を三重県桑名市に昨年11月オープンしており、その認知度アップもねらっての出展となったようだ。
本イベントでは特設ステージの内容も充実していた。インストラクターとして自転車×ヨガの魅力を発信している後輩ちゃんは “サイクルヨガ”を実演。昨年も人気だったグループヨガレッスンタイムとのことで、筋肉や呼吸を意識して立ったままできるヨガポーズの数々を来場者に伝授した。
また、「筧五郎の "乗りながら"意識してること」と題されたトークショーを実施。「乗鞍ヒルクライム」の優勝経験者で、サイクルスポーツの人気企画「全日本最速店長選手権」では2017年に優勝した筧五郎さんが、普段から身体のバランスや使い方のクセ、歪みを意識することの大切さなどを語っていた。
イベント会場では厳選したグルメバーガーショップが4店舗出店した「名古屋バーガーフェスタ」も同時開催。さらにペダルのない幼児向けキックバイクや、小学校低学年を対象にしたキッズバイクを体験できるキッズエリアも充実しており、家族連れなど多くの人で賑わっていた。