東京・原宿に4月17日に開業する、東急プラザ原宿「ハラカド」。日本有数の交差点と斜向かいの「オモカド」を眺める屋上テラスや、高円寺の老舗銭湯「小杉湯」と多彩なブランドの協業で“湯上がり文化”を満喫する「チカイチ」など、従来の商業施設の枠にとどまらない新たな体験価値を享受する場所として、オープン前から熱い視線が注がれている。

  • 東急プラザ原宿「ハラカド」外観

その2階に登場するのが、“愛と⾃由のワンダーランド”をコンセプトにした、TENGAカンパニーの全ブランドのアイテムを取り扱う常設店「TENGA LAND」だ。さまざまなバックグラウンドを持ち、自分らしさを自由に表現する人々が集う原宿は、1993年にコンドーム専門店「コンドマニア」がオープン。当時の日本では、薬局やスーパーでひっそりとなされていた“コンドームを買う”という行為を、ポップで楽しい体験に変え、HIV予防啓発にも貢献。性とカルチャーが結びついたムーブメントを作ってきた歴史も持っている。

そんな原宿を舞台にしたTENGA初となる体験提供型ストアが目指すのは、“⾃分が好きなことを⾃由に楽しみ、本能的に⼼が躍る場所”。約81平米の店舗面積は、阪急メンズ東京の常設店「TENGA STORE TOKYO」の約3倍の規模だ。

  • 同社 代表取締役社長 松本光一さんと、幻の黄金TENGA「LUCKY TENGA」を手にしたTENGAロボ

中央で存在感を放つのが、シンボルツリーの「⽣命の樹」。その周りを囲む全⻑7mを超えるレーンには、TENGAやirohaなどの同社の人気アイテムたちが、ぐるぐると流れていく。そんなインパクトあふれるユニークなディスプレイは「TENGAの丘」と命名されている。このぐるぐると流れる“循環”は、同社のパーパス「⽣きている、すばらしさを。」を表現しているのだそう。

真っ赤なビジュアルが目を引く自動販売機は、TENGA LAND限定アイテムとして、“原宿”の⽂字が⼤きく描かれた「GOTOCHI TENGA」と、原宿の空気や⾼揚感をボヘミアンな花柄で表現した「HAPPY FLOWER TENGA」の2種類を販売する。これは「PREMIUM TENGA」の限定モデルとなっており、価格は各1,000円。ちなみにこの⾃販機では、約100本に1本の確率で幻の黄金TENGA「LUCKY TENGA」が出現するそうなので、ぜひ運試しを。

また、⼤型タッチパネルモニターではシューティングゲームを無料で楽しめる。迫り来るモンスターを6機のTENGAキャノンで迎撃して地球と⽇本と⾃然を守る、という壮大な世界観に、思わずクスリとさせられる。さまざまなクリエイターとコラボした、今では手に入らない歴代コラボレーションカップの展示も壮観だ。

同店では、製品の販売だけでなく、こうしたアクティビティを通して、直感的に「楽しい!」「ワクワクする!」と感じる体験を⼊⼝として、性の楽しさや⾃由さに触れてもらうことで、性をテーマにした「新たなトレンドの発信基地」を目指すという。