富山県と長野県を結ぶ「立山黒部アルペンルート」(運営 : 立山黒部貫光)において、日本に残る唯一のトロリーバスだった「立山トンネルトロリーバス」が年内をもって最終運行を迎える。これを記念したイベントが6月1日から開催される。

  • 「立山トンネルトロリーバス」が今年、最終運行を迎える

「立山トンネルトロリーバス」は、立山の主峰・雄山の直下を貫通する立山トンネルを走るトロリーバスとして1996(平成8)年に運行開始し、これまで約1,920万人に利用された。今年は4月15日の「立山黒部アルペンルート」全線開通日から運行を再開し、11月30日がラストランとなる。これを記念し、3つのテーマに分けてイベントを開催する。

第1弾は6月1日から7月26日まで、「ありがとう! 思い出の立山トンネルトロリーバス」と題して開催。初日に特別ゲストを迎え、室堂駅でヘッドマークを装着した特別仕様車両の発車式を行う。大観峰駅で立山トンネルと乗り物の変遷の歴史がわかるパネル展示も開始する。6月30日には、普段立ち入れない場所から写真撮影など行えるバックヤードツアーを実施する。

  • ラストランを記念したロゴマーク

  • バックヤードツアー(イメージ)

イベント期間中、トロリーバスへ乗車した人にラストラン記念カードのプレゼントも。トロリーバスをイメージしたソフトクリームなど限定メニューをはじめ、ミニチュア模型や切手などの限定商品も特別に販売するという。

今後、第2弾として8月24日から9月16日まで「ありがとう! 日本最高所の立山トンネルトロリーバス」、第3弾として10月14日から11月30日まで「ありがとう! 日本最後の立山トンネルトロリーバス・ラストラン!」と題したイベントをそれぞれ開催。詳細は決まり次第、改めて発表される。10月14日「鉄道の日」、最終運行日の11月30日にもイベントを行う予定。「ホテル立山」にて、撮影会に参加できる限定宿泊プランも企画される。