JR西日本は10日、次世代バイオディーゼル燃料導入に向けた実証実験(2022年度から実施)に関して、2024年度は岩徳線・山陽本線の岩国~徳山間で運転される一部の営業列車を使用し、走行試験を実施すると発表した。
次世代バイオディーゼル燃料導入に向けた取組みは、国土交通省が公募した「鉄道技術開発・普及促進制度 令和4年度新規技術開発課題」(鉄道車両におけるバイオディーゼル燃料の導入に向けた技術開発)として、鉄道総合技術研究所とJR7社による実証実験をおもにJR西日本エリアで実施。2022年度はエンジン性能試験、2023年度は夏期・通常期・冬期の3シーズンで走行試験を行い、次世代バイオディーゼル燃料の性能が軽油と同等であることを確認できたという。
2024年度は、岩徳線・山陽本線の岩国~徳山間を走る営業列車で次世代バイオディーゼル燃料を100%使用した走行試験を行い、長期的に使用した際の車両性能への影響を確認するという。走行時期については別途発表する。
今後、JR西日本が保有するディーゼル車両の燃料を次世代バイオディーゼル燃料へ100%置き換えることを目標とし、2024年度の試験結果を踏まえ、2025年度以降の本導入をめざすとしている。