阪急阪神ホールディングスは9日、阪急電鉄と阪神電気鉄道が運行している、SDGsの達成に向けた啓発メッセージを発信する特別企画列車「SDGsトレイン 未来のゆめ・まち号」に関して、2022年春以来となる2回目のデザインリニューアルを実施し、4月24日から運行開始すると発表した。

  • 阪急電鉄「SDGsトレイン 未来のゆめ・まち号」の正面リニューアルデザイン

  • 阪神電気鉄道「SDGsトレイン 未来のゆめ・まち号」の正面リニューアルデザイン

「SDGsトレイン」は省エネ車両を使用するとともに、走行にかかる電力をすべて(実質的に100%)再生可能エネルギーで賄っている。阪急電鉄は神戸線・宝塚線の1000系と京都線の1300系を各1編成(8両編成)、阪神電気鉄道は1000系1編成(6両編成)を使用している。

2回目のリニューアルとなる今回、デザインコンセプトを「未来への軌跡」とし、「SDGsトレイン」の運行開始時からデザインを手がけるウマカケバクミコ氏のイラストで先頭2両・後部2両(阪急電鉄の1・2・7・8両目、阪神電気鉄道の1・2・5・6両目)をデザイン。「SDGsの達成、さらにその先へ。人々の行動がどんな未来につながるのか」を考えるきっかけを創出し、「みんなで前を向いて行動する」ポジティブな姿勢と持続可能な未来のイメージを表現したという。

  • 阪急電鉄「SDGsトレイン 未来のゆめ・まち号」の先頭車リニューアルデザイン

  • 阪急電鉄「SDGsトレイン 未来のゆめ・まち号」の側面リニューアルデザイン

  • 阪急電鉄「SDGsトレイン 未来のゆめ・まち号」3・6両目のデザイン

阪急電鉄の3・6両目、阪神電気鉄道の3・4両目は、側面の窓やドア横へのラッピングを追加することで、楽しさが感じられるように工夫した。これまでと同様、側面の各ドア横にSDGsの全体ロゴと1~17の目標のステッカー(計18種類)、実質的に再生可能エネルギー100%で運行していることを示すステッカーを掲出する。

デザインリニューアル後、4月24日から運行開始し、運行期間は2026年3月31日までの予定。阪急電鉄の神戸線・宝塚線・京都線および相互直通区間、阪神電気鉄道の阪神本線・阪神なんば線および相互直通区間で運行される。

  • 阪神電気鉄道「SDGsトレイン 未来のゆめ・まち号」の先頭車リニューアルデザイン

  • 阪神電気鉄道「SDGsトレイン 未来のゆめ・まち号」の側面リニューアルデザイン

  • 阪神電気鉄道「SDGsトレイン 未来のゆめ・まち号」3・4両目のデザイン

なお、「SDGsトレイン」は2020年から東急グループと協働運行しており、4月24日から阪急観光バス・阪神バス・東急バスの一部路線で「SDGsトレイン」と連動したデザインの「SDGsバス」も運行開始。東西での取組みを拡大するとしている。