アメリカン·エキスプレス·インターナショナル, Inc.は4月8日、旅行に関する意識調査「アメリカン·エキスプレス·グローバル·トラベル·トレンド·レポート」を発表した。調査は2024年1月31日~2024年2月8日、世界7カ国の、少なくとも5万米ドル以上の所得があり、通常時は年に1回以上旅行をする成人8,029人(日本、カナダ、イギリス各1,002人、インド1,005人、メキシコ1,006人、オーストラリア1,007人、米国2,005人)を対象にインターネットで行われた。

家族旅行を計画している人が突出して多い日本

「2024年は誰との旅行を計画しているか」を聞いたところ、日本は1位が「家族(67%)」で、2位が「自分(一人旅)(11%)」、3位が「友達(8%)」となり、「家族」という回答が突出して多い結果となった。日本の回答者の「家族(67%)」という回答結果は、世界7カ国平均(43%)を大きく上回り、調査対象の7カ国中で最も高くなっている。

  • 2024年に誰との旅行を計画していますか

また、「2024年は誰と気ままな思いつき旅行をする可能性があるか」という質問に対しても、日本では「家族」との回答が51%を占め、世界7カ国平均(41%)を上回り、こちらも調査対象の7カ国中で最も高い値となった。「誰と旅行に行きたいか」に関する質問の回答結果から、日本では気兼ねなく過ごせる家族と一緒に旅行を楽しみたい傾向が強いことが見受けられる。

気軽な週末旅行が最も選ばれるスタイル

2024年に計画している旅行について期間を聞いたところ、日本の回答者のおよそ8割が「週末旅行(76%)」と、最も多い結果に。次いで多かったのは「1週間の旅行(31%)」で、3位が「1~2週間の旅行(5%)」という結果になり、週末旅行または1週間以内での旅行が大半を占める結果となった。世界7カ国平均では1位が「1週間の旅行(47%)」、2位が「週末旅行(41%)」、3位が「1~2週間の旅行(36%)」となっており、この結果と比較しても、日本は1週間を超える休暇を取得して旅行に出かけるよりも、週末の時間を活用するなどで気軽に旅をすることを想定している傾向が見られた。

  • 2024年に予定している旅行の期間は次のうちどれですか

ウェルネスツーリズムへの高い関心

2024年にどのような旅行を計画しているか聞いたところ、日本の回答者は上位から「ロードトリップ(41%)」、「大都市への訪問(31%)」、「スパやヨガリトリートなどのウェルネスツーリズム(26%)」となった。一方で世界7カ国平均は上位から「ビーチでの休暇(51%)」「大都市への訪問(42%)」「ロードトリップ(40%)」となり、調査対象国の中でも日本における心身を労わる「ウェルネスツーリズム」への関心は、非常に高い結果となった。

  • 2024年にどのような旅行を計画していますか

また、「2024年に旅行を計画している主な理由は」という質問への回答で、「セルフケア」を挙げた人は日本の回答者の23%を占め、1位の「家族や友人を訪問(29%)」や2位の「行きたかった旅行先を訪れたい(24%)」に次ぐ、3番目に多い結果となっている。このことからも、旅行中にゆっくりと心身のリフレッシュを図ろうとする意識の高まりがみられる。

日本の回答者は気兼ねなく過ごせる家族との旅行や、気軽に出来る週末旅行を大半が選択し、かつ心身を癒すウェルネスを求めた旅への関心の高まりなど、「無理しない旅」が旅のスタイルとして好まれていることが表れている。

旅先のグルメへのこだわり

日本の回答者が最も旅行で妥協したくない要素は「食べ物(58%)」であり、次いで「宿泊施設(47%)」だった。世界7カ国平均では1位が「宿泊施設(53%)」で2位が「食べ物(52%)」となり、日本は旅行における食へのこだわりが一段と強い傾向が見受けられた。