日本テレビのミニ番組『博士は今日も嫉妬する~人生が楽しくなる最新テクノロジー~』(毎週日曜18:55~)に、次々と目に飛び込んでくる最新テクノロジーに嫉妬する博士役で出演する宮川大輔。数々のレギュラーを持つ中でも、この番組は家族そろって見て楽しんでいるそうで、斬新でユニークな技術を生み出す開発者たちに尊敬の念を抱きながら、学びの機会になっているという。
一方で、主戦場であるバラエティ・お笑い界においても技術の進化を感じるという宮川。長年にわたり活躍する中で「嫉妬する」相手や、自らの役割の変化などについても語ってくれた――。
スタジオセットとスタッフワークを見て気を引き締める
――ミニ枠の番組に出演するのは、この番組が初めてでしたか?
そうですね。3年前にこのお話を頂いたときは、すごくうれしかったんです。どんな感じかな?って緊張しながら最初の収録に来たんですが、セットもすごくて。
――びっくりしました。てっきりCGのグリーンバックでやっていると思っていました。
ですよね。僕もほんまにそんなイメージだったんですよ。スタジオの片隅みたいなとこでやってるのかと思ったら、しっかりしたところで。スタッフさんも時間をかけて一生懸命撮ってくれるんで、いつも出来上がりがすごい楽しみなんです。映像もきれいで、一瞬の場面もCG使って時間とお金がかかってる。OAはちょっとしたドラマを見てる感じですね。
――撮影も短くカットを割って演技されていますね。
収録の前日に家で台本覚えたりとか、その作業も最初は大変かなと思ってたんですけど、スタッフさんたちがすごいんですよ。紙落ちたらバーっと取りに来たりして、収録時間もコンパクトにサッとやってくれるんで、これはセリフ間違えられへんなと思いますよね。
――この番組においてはどのような意識で演技されているのですか?
バラエティとはまた違う感じなんですけど、お芝居の中でちょっと自分の要素も残すというのをやってます。間とか、役は博士なんだけどちょっと気が抜けてるというか。偉そうですけど(笑)
――アドリブも入れられるのですか? 今後放送されるホタテの殻をアップサイクルする技術の収録を拝見したときには、最後にホタテの動きのイメージで口をパクパクされていましたが(笑)
見てる人の気持ちがちょっとフワッてなったらええなと思って足してみたら、生かそうということになったんですけど、「それいらないです」って言われることも結構ありますから。それはやっぱショックはショックですよ(笑)
「もうこれってタイムマシンみたいな世界やな」
――これまでいろんな最新技術を紹介してきた番組ですが、印象に残るものを挙げると何でしょうか?
もう全部すごいなと思うんですけど、最近のだとカレーのルーが一瞬で1日寝かせた味になるっていうマシンがあったんですよ。もうこれってタイムマシンみたいな世界やなって、面白いなと思いました。我々が子どもの頃に漫画の世界みたいに想像していた未来のようなところまで来てんのかなって。それくらい毎週毎週、感動してます。
――日本の技術力のすごさを感じる機会になっているんですね。
そうですね。地球には海洋ゴミがあるけど、宇宙には宇宙ゴミがあって、衛星を飛ばすにも当たるかもしれないからそれをどうするかとか、そんな話を先生とかエンジニアの方とかとしゃべると、「すげえな」って。そのときに、「そうです、よくそんなところに気づかれましたね」って言われるのが、めちゃめちゃうれしいです(笑)。高卒の僕が、先生らとちょっと話しできてる気がして。
――ご自身の教養を深める機会にもなっていますね。
いろいろ面白いんですよ。収録で頂いたものを持って帰って、子どもとか妻に見せると「へぇ~」って喜ばれますし、その後OAを一緒に見ると「持って帰ってきたのこれや!」「すごいな!」って言われて、こっちも「そうやで」って誇らしくなります。
――ご家族でOAを一緒にご覧なるんですね。
他の番組とかは、一緒に見ようと思わないんですよ。でもこれはお勉強にもなるんで、みんなで家にいる時に「ちょっと『博士』見いひん?」って言うと、「いやええわー」とか言われるんですけど、一緒に見るとみんな笑いながら楽しんでくれてます。
(番組内で発する)「悔シーザス!!」って、最初何やねんと思ってましたけど、今なんて中1の息子が真似したりしますから、その時は「よしっ」って思います。でも、フワちゃんのものまねをやったときは、家族全員「うーん」って感じになったんで、「何やその顔!」って言いましたけど(笑)