岡田監督に評価されず…?阪神、前年から1軍出場がない6人。背水の陣となっ…

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 昨季は岡田彰布監督が指揮官に復帰し、38年ぶり2度目の日本一に輝いた阪神タイガース。若手選手や新戦力が頭角を現し、チームの大躍進に貢献した一方で、一軍では戦力になれなかった選手も少なくない。そこで今回は、前年からいまだに一軍出場の経験がない選手を紹介する。
 

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高寺望夢

・投打:右投左打
・身長/体重:178cm/76kg
・生年月日:2002年10月17日
・経歴:上田西高
・ドラフト:2020年ドラフト7位
 
 着実な成長を見せている高寺望夢だが、岡田彰布監督就任後は一軍出場がない。今季は一軍の舞台で存在感を示したいところだ。
 
 上田西高から2020年ドラフト7位で阪神タイガースに入団。高卒1年目は二軍で58試合に出場するも、打率.162、1本塁打、10打点と苦しんだ。
 

 
 それでも、高卒2年目の2022年はファームで結果を残し、シーズン終盤に一軍デビュー。同年のクライマックスシリーズでは「8番・二塁」でスタメンに名を連ねるなど、大きな期待が寄せられた。
 
 しかし、岡田彰布監督が就任した2023年は一軍出場なし。ファームでは106試合に出場し、打率.260、3本塁打、25打点、4盗塁の数字となった。
 
 今春は一軍に昇格し、オープン戦では7試合に出場したが、最終的に開幕一軍メンバーに残ることができなかった。高卒4年目の今季はさらなるレベルアップを見せ、一軍定着を目指す。






髙濱祐仁

・投打:右投右打
・身長/体重:185cm/88kg
・生年月日:1996年8月8日
・経歴:横浜高
・ドラフト:2014年ドラフト7位
 
 2022年オフに阪神タイガースへトレード加入した髙濱祐仁だが、新天地ではここまで一軍出場なしと苦境に立たされている。
 
 横浜高から2014年ドラフト7位で北海道日本ハムファイターズに入団。プロ入り後は一時、育成契約になるなど苦しい時期もあったが、2021年には一塁のレギュラー格に。
 

 
 同年は自己最多の107試合に出場し、打率.262(規定未満)、8本塁打、43打点の好成績を残した。
 
 さらなる飛躍が期待されたが、翌2022年は7試合の出場に終わるなど低迷。同年オフに渡邉諒とともにトレードで阪神に加入し、移籍を機に外野手登録となった。
 
 しかし、2023年は春季キャンプから二軍暮らしが続き、まさかの一軍出場なし。同年はファームでも69試合の出場で打率.192とアピール不足に終わった。
 
 チームでは森下翔太や前川右京など若手の外野手が存在感を示しており、厳しい立場に。2021年に見せた打撃を再び発揮し、一軍でのチャンスを掴みたい。





岩田将貴

・投打:左投左打
・身長/体重:178m/75kg
・生年月日:1998年6月16日
・経歴:九州産大九州高 – 九州産業大
・ドラフト:2020年育成ドラフト1位
 
 2022年に支配下契約を勝ち取った岩田将貴。しかし、まだ一度も一軍のマウンドには上がれていない。
 
 九州産業大では左肘靱帯再建手術(通称トミー・ジョン手術)を経験したが、4年秋に復帰。リーグ戦で復活をアピールすると、育成選手ドラフト1位で阪神タイガースから指名を受け、プロ入りを果たした。
 

 
 プロ1年目はウエスタン・リーグで8試合に登板し、2勝0敗、防御率2.70の成績を残すと、翌2022年はオープン戦から一軍に帯同。
 
 開幕前の支配下登録とはならなかったが、同年はウエスタン・リーグで好投を続け、7月に支配下登録となった。
 
 飛躍が期待された昨季は、二軍でチームトップの44試合に登板するも、防御率4.85と結果を残せず、一軍デビューは果たせなかった。
 
 プロ4年目を迎える今季、ファームでは好調な滑り出しを見せている。球界でも希少な左のサイドハンドは、一軍のブルペン陣に割って入ることはできるか。






小川一平

・投打:右投右打
・身長/体重:183cm/85kg
・生年月日:1997年6月3日
・経歴:県立横須賀工 - 東海大九州キャンパス
・ドラフト:2019年ドラフト6位
 
 ルーキーイヤーには20試合に登板するなど、ブルペンで存在感を示していた小川一平。しかし、近年は右肘のコンディションに苦しみ、2024年は育成選手として開幕を迎えている。
 
 2019年ドラフト6位で阪神タイガースに入団すると、プロ1年目から開幕一軍入りを果たし、20試合に登板。翌2021年は19試合の登板ながらも、防御率2.95と安定した投球を見せた。
 

 
 2022年はチーム事情で先発に回り、開幕ローテーション入り。しかし、右肘のコンディション不良で離脱し、6試合の一軍登板でシーズンを終えた。さらに、同年オフには右肘の手術を敢行。
 
 翌2023年は夏場に実戦復帰するなど、順調な回復を見せていたが、右肘の内側側副靭帯再建術(通称トミー・ジョン手術)を受けることとなり、オフに育成契約となった。
 
 矢野燿大監督時代には、速球を武器に光るものを見せていた小川。まずは右肘の状態を整えることになるが、岡田彰布監督の下でも戦力となりたいところだ。






片山雄哉

・投打:右投左打
・身長/体重:177cm/84kg
・生年月日:1994年6月18日
・経歴:刈谷工 - 至学館短大 - BC・福井
・ドラフト:2018年育成選手ドラフト1位
 
 一軍出場経験は、2022年の2試合のみにとどまっている片山雄哉。長らく二軍暮らしが続いているだけに、今季は正念場となりそうだ。
 
 ルートインBCリーグ・福井ミラクルエレファンツで、2018年に打率.330、14本塁打、62打点の好成績を残し、同年のドラフト会議で阪神タイガースから育成1位指名を受けてプロ入り。
 

 
 ルーキーイヤーから二軍でアピールを見せ、プロ1年目の7月に支配下登録を勝ち取った。
 
 しかしながら、その後も二軍での生活が続き、プロ4年目の2022年にようやく一軍デビュー。
 
 翌2023年は自身の長打力を活かすため、一塁手としてもプレー。二軍で79試合に出場して打率.288の好成績を残すも、一軍出場なしに終わった。
 
 今春は捕手陣に故障者が相次いだが、オープン戦期間での昇格はなく、開幕は二軍スタートとなった。今季で30歳を迎えるだけに、同年代の梅野隆太郎や坂本誠志郎の牙城を崩し、少ないチャンスをものにしたいところだ。






豊田寛

・投打:右投右打
・身長/体重:178cm/88kg
・生年月日:1997年4月28日
・経歴:東海大相模高 - 国際武道大 - 日立製作所
・ドラフト:2021年ドラフト6位
 
 岡田彰布監督就任以降は、一度も一軍昇格がない豊田寛。今季は勝負のシーズンとなりそうだ。
 
 東海大相模高時代には、3年夏に4番打者として甲子園優勝を経験。日立製作所では強打の外野手として活躍し、2021年ドラフト6位で阪神タイガースに入団した。
 

 
 プロ1年目の2022年は、開幕直後に一軍昇格して5試合に出場。しかし、7打数無安打と結果を残せなかった。
 
 ファームでも80試合に出場したが、打率.243、4本塁打と寂しい数字に終わった。
 
 昨季はファーム暮らしが続き、一軍出場はゼロ。二軍では93試合に出場し、打率.271、2本塁打と前年より確実性を高めたが、長打力は影を潜めた。
 
 今春はチーム内で熾烈なレギュラー争いが繰り広げられていたが、二軍調整が続いて競争に絡むことはできなかった。今季でプロ3年目の27歳となるだけに、まさに正念場を迎えている。



 


 

 
【了】