NHK BSにて、4月13日の18時から18時59分まで『SL人吉 最後の日々 ~時代を駆けた102年~』を放送。今年3月にラストランを迎えた「SL人吉」に密着し、戦中の動員列車から平成・令和の観光列車まで、時代を背負い九州に刻んだ足跡と、人々の思いを描く。
「SL人吉」を牽引した蒸気機関車8620形58654号機は1922(大正11)年に製造され、102年の歴史を持つ「現役最古の蒸気機関車」として知られた。SL国産化をめざして製造された8620形は「ハチロク」と呼ばれ、活躍したという。九州各地で活躍した8620形58654号機は、国鉄時代の鉄道電化にともない引退。その後、国鉄分割民営化にともないJR九州が発足し、豊肥本線の「SLあそBOY」、肥薩線の「SL人吉」として、2度にわたり観光列車で復活を遂げた。
2020年7月の豪雨で肥薩線が被災し、一部区間が不通となった後、「SL人吉」は鹿児島本線の熊本駅から鳥栖方面へ運転されたが、老朽化などを理由に運転終了が決定。3月23日にラストランイベント(熊本駅から博多駅まで特別運行)、3月24日に八代駅で運行終了式典が行われた。
4月13日放送の『SL人吉 最後の日々 ~時代を駆けた102年~』では、「SLあそBOY」「SL人吉」として阿蘇・球磨川の美しい自然を走ったかつての勇姿を秘蔵映像で振り返る。SLに人生を重ねた機関士たちや鉄道ファンの思いも紹介。「SL人吉」のラストランの日々を見つめる。