中国地区内航船員対策協議会は、広島県福山市内公立中学校の生徒へ「OENノート(応援ノート)」4,000冊の寄贈を行う。3月28日には福山市役所で寄附受納式並び感謝状贈呈式が開催された。
「OENノート」は、内航海運の仕事内容などがQ&A式で分かりやすく盛り込まれている内航総連の広報アイテムだ。海上物流をはじめ海事産業が果たす社会的な役割を中学生が知る学びの機会にしてもらいたいとの趣旨で寄付されたという。
福山市は広島市に次いで県内2番目の規模を有しており、世界最大級の銑鋼一貫製鉄所(JFEスチール)を抱える重工業都市であり、世界的規模を持つ造船の町でもある。そのため海上物流によって福山市の産業が支えられていると言っても過言ではないが、内航海運など海事産業が果たす社会的な役割、またそこで働く内航船員のイメージを中学生が知る学びの機会は極めて限定的だという。そういった背景もあり、中国船対協では福山市教育委員会と協議、福山市教育委員会も「職業観」が芽生え始める中学2年生を対象とするのが効果的と判断し、令和6年度に中学2年生となる生徒に対して4,000冊が寄贈された。
寄附受納式並び感謝状贈呈式では、寄贈者である中国地区内航船員対策協議会 岡本信也会長より「来年度についても同様に実施したい」と表明があり、福山市から謝意が示された。