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2年連続最下位に終わった中日ドラゴンズ。チームを率いる立浪和義監督にとっても、勝負の1年となるだろう。選手に対して厳しいコメントを残すこともある立浪監督だが、若手有望株を筆頭に、賛辞の言葉も送っている。そこで今回は、今季に立浪監督から称賛された選手を紹介する。
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近藤廉
投打:左投左打
身長/体重:180cm/87kg
生年月日:1998年9月22日
経歴:豊南高 - 札幌学院大
ドラフト:2020年育成選手ドラフト1位
昨季防御率72.00からの再起を誓うのが、大卒4年目の近藤廉である。
東京都の豊南高で目立った活躍はなかったが、札幌学院大の進学後に才能が開花。
高校時代と比較して球速も大きく上がり、ドラフト指名候補と言われる存在に。2020年育成選手ドラフト1位で中日ドラゴンズから指名を受け、同大学初のプロ野球選手となった。
入団直後から二軍で好投を続け、ルーキーイヤーの3月に支配下契約を勝ち取るなど、順調なスタートを切った。
しかし、昨季8月の一軍登板では、1イニングで62球を要して10失点。さまざまな意味で注目を集めた。
同年はこの1試合登板のみに終わり、防御率は屈辱の72.00に終わった。
再び育成契約となって迎えた今季、キャンプの紅白戦で立浪和義監督に「かなり戦力になってくるのかな」と言わしめるなど評価を高めた近藤。早期の支配下復帰を目指す。
梅津晃大
投打:右投右打
身長/体重:187cm/95kg
生年月日:1996年10月24日
経歴:仙台育英高 - 東洋大
ドラフト:2018年ドラフト2位
ポテンシャルの高さは誰もが認める梅津晃大。今季は右肘手術から完全復活を目指すシーズンとなる。
仙台育英高でエースを務めた梅津だったが、3年夏は宮城県大会4回戦で敗れて悔しい結果に終わった。
卒業後は東洋大に進み、イップスに苦しんだ時期もあったが、3年秋のリーグ戦から復活。将来のエース候補として期待され、ドラフト2位で中日ドラゴンズに入団した。
ルーキーイヤーの8月、阪神タイガース戦でプロ初登板すると、6回1失点の好投で見事にプロ初勝利。同年は6試合登板で4勝1敗、防御率2.34という成績で終えたが、その後は故障もあり、登板数を増やせず。
また、2022年に右肘靱帯再建手術(通称トミー・ジョン手術)を受け、同年はシーズン全休に。それでも昨季終盤に復活し、3試合登板で1勝1敗、防御率0.95を記録した。
今季は、開幕に向けても準備万端。キャンプのシート打撃では登板後に立浪和義監督から絶賛されており、万全の状態でレギュラーシーズンに臨む。
クリスチャン・ロドリゲス
投打:右投右打
身長/体重:184cm/74kg
生年月日:2002年3月31日
経歴:エスクエラエイデ高 - キューバ・ビジャクララ
3月25日に支配下契約となったクリスチャン・ロドリゲスも、立浪和義監督から絶賛された1人だ。
ロドリゲスはキューバ出身で、2020年に国内リーグでプロデビュー。バッティングはやや粗削りな部分もありながら、昨年11月に開催されたU-23世界大会のキューバチームにも選出された。
特に守備面で高い評価を得たこともあり、育成選手として中日ドラゴンズに入団。支配下契約を勝ち取るために奮闘していた。
春季キャンプやオープン戦では、何度も華麗な守備を披露。持ち前の堅守が評価され、早くも支配下契約を勝ち取った。
立浪監督は「すごくのみ込みも早い」と称賛し、「8番・遊撃」で開幕スタメンにも抜擢。課題の打撃を向上させ、ショートのポジションを不動のものとしたい。
石川昂弥
投打:右投右打
身長/体重:186cm/100kg
生年月日:2001年6月22日
経歴:東邦高
ドラフト:2019年ドラフト1位
今年3月には侍ジャパン強化試合を経験した石川昂弥。今季は昨季以上の成績を叩き出したい。
東邦高では3年春の甲子園で3本塁打を放ち、エースとしても3完投をするなど、センバツ優勝の立役者となった。
高校通算55本塁打を放った石川昂には多くのスカウトが視線を注ぎ、ドラフト1位で中日ドラゴンズから指名を受けた。
プロ入り後3年間は故障に苦しんだものの、昨季は121試合に出場し、打率.242、13本塁打、45打点と大きく数字を伸ばした。
今季のオープン戦前には、立浪和義監督から「しっかりタメて振れている。昨年より良くなっている」と評価されていた石川昂。だが、実戦では13試合出場で打率.175、1本塁打、3打点と振るわず。
この結果を受け、三塁の開幕スタメンには高橋周平が起用。石川昂は無念の二軍落ちとなった。一皮剥けた姿で、一軍に戻ってくることを期待したい。
三好大倫
投打:左投左打
身長/体重:179cm/83kg
生年月日:1997年9月28日
経歴:三本松高 - JFE西日本
ドラフト:2020年ドラフト6位
プロ4年目を迎える三好大倫。オープン戦での活躍が高く評価され、開幕スタメンの座を射止めた。
香川県の三本松高ではエース左腕として活躍した一方、打っても高校通算26本塁打を記録したことから、二刀流として知られていた。
高校卒業後はJFE西日本に入社し、走攻守3拍子そろった選手として活躍。ドラフト6位で中日ドラゴンズから指名を受け、プロ入りを果たした。
ルーキーイヤーは一軍出場こそなかったが、プロ2年目は45試合に出場。プロ初アーチを放ったうえ、6つの盗塁を成功させた。
ただ、2年続けてバッティングでは苦しんでおり、昨季の打率は.154。スタメン定着に向けての課題は明確となっていた。
今季は、オープン戦で一定の成績を収めた三好。立浪和義監督もその働きを認め、「1番・中堅」で初の開幕スタメンに抜擢された。中堅のレギュラー定着を果たせるか、注目が集まる。
中田翔
投打:右投右打
身長/体重:184cm/107kg
生年月日:1989年4月22日
経歴:大阪桐蔭高
ドラフト:2007年高校生ドラフト1巡目
大型補強の一環として、今季から中日ドラゴンズに入団した中田翔。貧打に悩むチームの救世主として注目される。
高校時代は「怪物」と呼ばれ、甲子園でも強烈なホームランを放った中田。圧倒的なスター性と実力を持ち、ドラフト1巡目で北海道日本ハムファイターズから指名を受けた。
高卒3年目にプロ初アーチを描くと、翌年以降は毎年のように2桁本塁打を記録。2014年には全試合に出場し、打率.269、27本塁打、100打点の好成績で初タイトルとなる打点王を獲得した。
その後、不祥事によって2021年シーズン途中から読売ジャイアンツに移籍。移籍2年目は109試合出場で24本塁打を放った一方、昨季は出場機会が減少。
その結果、オプトアウトを行使して巨人を退団し、自身3球団目となる中日でのプレーを選択した。
オープン戦で安打を記録した際には「速いボールを打ち返せるというのは頼もしいなと思います」と立浪和義監督も高評価。
開幕戦では「4番・一塁」でスタメン出場し、移籍後初本塁打を放つなど、早くも貴重な戦力となっている。
【了】