ブックサプライは、「読者が愛した人気の作家ランキング」を独自調査した。ブックサプライ公式販売システムの売上げデータを基にしており、現代の読書傾向と文化的な関心を反映し、どの作家が特に注目されたのかを明らかにしている。
読者が愛した作家ランキング
1位 東野 圭吾
日本を代表するミステリー作家の東野圭吾。1985年に『放課後』でデビューし、『白夜行』や『容疑者Xの献身』などの人気作で知られている。予測できない展開と、ミステリーの域を超えた人間の複雑な心理描写や、物語を超えた深いメッセージ性のある作品が特徴。
2位 村上 春樹
国際的にも評価が高い村上春樹。1987年に『ノルウェイの森』が上下1000万部を売る大ベストセラーとなり、他にも代表作として『海辺のカフカ』や『1Q84』など。音楽や文学などの文化的要素が織り込まれた作品は、独自のスタイルと深い洞察力も感じられる。深い哲学的思索と日常の繊細な感情を表現し、孤独や愛、喪失などのテーマを探求しながらも読みやすく、親しみやすさを意識して描かれている。
3位 伊坂 幸太郎
伊坂幸太郎は、2000年に『オーデュボンの祈り』でデビュー。本屋大賞に第1回から第4回までノミネートされ、第5回『ゴールデンスランバー』で受賞した。代表作は『重力ピエロ』や『アヒルと鴨のコインロッカー』など多数あり、ミステリーだけでなく様々なジャンルを手がける。登場するキャラクターの深みと巧妙なストーリ展開が特徴で、社会的なテーマや人間ドラマの描写がうまく表現されている。
4位 宮部 みゆき
宮部みゆきは、1960年に東京深川で生まれた。父は時代劇や大河ドラマファン、母は映画が好きで幼少期から物語に触れる機会が多かったことからか、作品には時代劇物やミステリーなど様々なジャンルが多い。代表作は『龍は眠る』をはじめ、『火車』『理由』、『模倣犯』など多数。複雑に絡み合う人間関係や心理描写を巧妙に表現し、社会のダークな部分や人間の心の闇をテーマにした作品も多い。
5位 湊 かなえ
湊かなえは、イヤミスの女王と言われるほど、心をえぐられるような後味の悪い終わり方をする作品が多いことでも有名。ミステリーやサスペンスのジャンルが多く、人の心の深いドロドロした感情や、緊張感のある描写が特徴。代表作の『告白』は、登場人物の心の奥底に秘められた謎や秘密を巧みに描き出し、読者を驚かせると同時に、考えさせられる展開となっている。
■調査概要■
調査期間:2023年1月3日~12月31日
調査方法:ブックサプライ公式販売システムより作家別の販売冊数を計算
調査対象:同ネット通販店舗などを利用し購入された販売冊数よりTOP10を算出