岡田監督が“絶賛”…阪神、2024年シーズンに高く評価されている選手6人

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 2024年シーズンは、球団史上初の日本一連覇を目指す阪神タイガース。しかし、オープン戦成績は12球団最下位に沈むなど、不安材料も多い。それでも、新戦力の台頭などを含め、岡田彰布監督が絶賛のコメントを出す選手も少なくない。そこで今回は、今季に岡田監督から称賛された選手を紹介する。

 

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門別啓人

・投打:左投左打
・身長/体重:183cm/86kg
・生年月日:2004年7月10日
・経歴:東海大札幌高
・ドラフト:2022年ドラフト2位
 
 昨季から岡田彰布監督に絶賛されている門別啓人。今季は高卒2年目にして、開幕一軍メンバー入りを果たした。
 
 東海大札幌高時代には、3年春の札幌地区大会で1試合20奪三振をマーク。最速150キロの本格派左腕として注目を集め、2022年ドラフト2位で阪神タイガースに入団した。
 

 
 高卒1年目の昨季は、ファームで12試合(55回)を投げ、2勝2敗2セーブ、防御率2.78の好成績。リーグ優勝決定後には初先発も経験し、5回を投げ無失点の好投を見せた。
 
 最終的に2試合の一軍登板で勝敗は付かなかったが、防御率3.38とまずまずの数字を記録。
 
 同年の秋季キャンプでMVPに選ばれるなど、首脳陣からの評価を一気に高めると、今春キャンプでは一軍メンバーに抜擢された。オープン戦では2試合に登板し、防御率3.00を記録。
 
 今季は先発ローテーションの候補としながら、中継ぎとして開幕一軍スタート。開幕2戦目でリリーフ登板すると、1回無失点に抑えた。リーグ2連覇の重要なキーマンとなりそうだ。








ハビー・ゲラ

・投打:右投左打
・身長/体重:183cm/86kg
・生年月日:1995年9月25日
・経歴:セントロエドゥカティーボクルトゥラルビリンゲエゼル校 - パドレス - レイズ - ブルワーズ - レイズ
 
 今季から阪神タイガースの一員となったハビー・ゲラ。岡田彰布監督の信頼を勝ち取り、岩崎優とともにW守護神を任されることになりそうだ。
 
 2018年に内野手としてメジャーデビューするも、翌2019年に投手へ転向するという異色の経歴を持つゲラ。
 

 
 メジャーでは実働5年間でリリーフを中心に61試合に登板し、3勝1敗、防御率6.43の成績。2024年から阪神に活躍の場を移した。
 
 ブルペンの一角として期待が寄せられ、オープン戦では6試合の登板で防御率0.00、奪三振率12.00と圧巻の投球を披露。指揮官より安定感が高く評価された。
 
 クローザーでの起用が示唆されているが、開幕3戦目の巨人戦では3点リードの8回に登板。ピンチを招きながらも1回無失点とし、NPB初ホールドを記録した。
   
 160キロに迫る直球に加え、140キロ後半の高速スライダーが大きな魅力。レギュラーシーズンでどのような数字を残すか、楽しみな存在だ。





野口恭佑

・投打:右投右打
・身長/体重:180cm/86kg
・生年月日:2000年7月17日
・経歴:創成館高 - 九州産業大
・ドラフト:2022年育成選手ドラフト1位
 
 岡田彰布監督から長打力が絶賛された野口恭佑。開幕は二軍スタートとなったが、ブレイクが期待される有望株の1人だ。
 
 九州産業大では1年時から外野のレギュラーに定着し、4年春には打率.356(45打数16安打)、2本塁打の活躍でベストナインを受賞。強打の外野手として評価され、2022年育成選手ドラフト1位で阪神タイガースに入団した。
 

 
 ルーキーイヤーは二軍で67試合に出場し、打率.303、6本塁打、18打点の好成績をマーク。プロ1年目のオフに、異例のタイミングで支配下登録を勝ち取った。
 
 今春は一軍キャンプスタートとなり、フリー打撃では柵越えを連発するなど猛アピール。指揮官もその打力を高く評価した。
 
 しかし、実戦では思うような結果を残せず、開幕は二軍で迎えることになった。
 
 今季もファームで地道にアピールを重ね、一軍デビュー、そして待望のプロ初本塁打も見たいところだ。






前川右京

・投打:左投左打
・身長/体重:176cm/83kg
・生年月日:2003年5月18日
・経歴:智弁学園高
・ドラフト:2021年ドラフト4位
 
 今春キャンプで岡田彰布監督より野手のMVPに選ばれるなど、順調に評価を高めている前川右京。今季は自身初の開幕スタメンを勝ち取った。
 
 智弁学園高では、1年夏から4番打者に抜擢。3年夏の甲子園では打率.455、2本塁打の活躍で、チームを準優勝に導いた。迎えた2021年ドラフト会議で、阪神タイガースから4位指名を受けてプロ入り。
 

 
 ルーキーイヤーは故障に苦しんだが、高卒2年目の昨季は、開幕からファームで好成績を残し、5月末に一軍デビュー。同年は33試合の一軍出場で打率.255、7打点、出塁率.346とまずまずの数字を残した。
 
 ブレイク候補として迎えた今季は、オープン戦で18試合に出場し、打率.311(45打数15安打)の好成績をマーク。本塁打こそなかったが、12球団トップとなる6本の二塁打を放った。
 
 シェルドン・ノイジーらと熾烈なレギュラー争いとなったが、対右投手への打撃を評価され、開幕戦ではスタメン起用。第一打席でヒットを放ち、存在感を示した。
 
 しかし、左投手が先発した2戦目は出場がなかっただけに、打席で対応力を見せ、左右関係なくスタメン出場を狙いたい。






岡留英貴

・投打:右投右打
・身長/体重:181cm/94kg
・生年月日:1999年11月7日
・経歴:沖縄尚学高 - 亜細亜大
・ドラフト:2021年ドラフト5位
 
 今春キャンプで岡田彰布監督から投手MVPに選出されるなど、一気に評価を高めた岡留英貴。オープン戦でも好投を続け、プロ3年目にして初の開幕一軍スタートを勝ち取った。
 
 亜細亜大から2021年ドラフト5位で阪神タイガースに入団。ルーキーイヤーは一軍登板こそなかったが、二軍で36試合に登板し、2勝1敗、防御率1.54の好成績を残した。
 

 
 翌2023年は、夏場に念願の一軍デビュー。8試合の登板にとどまったが、1勝0敗、防御率1.29と優秀な数字を記録した。
 
 二軍では31試合の登板で2勝1敗、防御率1.31、奪三振率10.75と2年続けて圧巻の成績をマーク。
 
 ブレイクが期待される今季は、春季キャンプから猛アピール。オープン戦は6試合(7回)を無失点で終えたことで指揮官からは称賛を受け、勝ちパターン入りが示唆された。
 
 チームでは湯浅京己など中継ぎ右腕の不調が目立っているだけに、一気にセットアッパー定着を目指したいところだ。







青柳晃洋

・投打:右投右打
・身長/体重:183cm/83kg
・生年月日:1993年12月11日
・経歴:川崎工科高 - 帝京大
・ドラフト:2015年ドラフト5位
 
 2023年は不調に苦しみながらも、岡田彰布監督から絶大な信頼が寄せられている青柳晃洋。村上頌樹らを押し退け、2年連続で開幕投手に任命された。
 
 2015年ドラフト5位で阪神タイガースに入団すると、プロ4年目の2019年に9勝を挙げ、先発ローテーションに定着。2021年には最多勝(13勝)と最高勝率(.684)の投手2冠に輝いた。
 

 
 さらに、翌2022年は24試合登板で13勝4敗、勝率.765、防御率2.05と傑出した数字をマーク。同年は投手3冠(最多勝、最高勝率、最優秀防御率)に加え、ベストナインに選出された。
 
 しかし、2023年は自身初の開幕投手に抜擢されるも、一時は二軍落ちも経験。18試合の登板で8勝6敗、防御率4.57と低迷した。
 
 それでも、日本シリーズでは第7戦の先発マウンドを託され、5回途中無失点の好投を披露。最後の最後に大仕事を果たし、チームの日本一に貢献した。
 
 指揮官の信頼は揺るがず、今季も開幕投手に抜擢。ボークから失点を重ねて負け投手となったが、5回3失点と試合を作った。今後は安定感ある投球を続け、復活した姿を見せたいところだ。



 


 

 
【了】