再開発が進む札幌。大型商業施設が建て替えられる中、1973年開業の「あるホテル」が閉館に先んじて、地下の飲食街をすべて閉店しました。
既に告知されていた内容とはいえ、札幌市民の悲しみの声がSNSで集まっていました。
センチュリーロイヤルホテル札幌の地下にある飲食店街は2024年3月31日で閉店です
ホテル閉館まで67日とありました。
(@kotton105910)より引用
この報告には、「ポールズカフェさん、院生のときや、就職した後も、ビールを飲みに行っていたのですが。。。移転再オープンして欲しいなぁ」「地下飲食街は今月いっぱい。両親が式を挙げたホテルもあと2ケ月か。回転レストランのロンドにも行けずに終わりそう。個人的に、何も祝い事が無いので」「Paul's cafe、お昼ご飯でお世話になったなぁ」「そうか、センチュリーごとなくなっちゃうのか」など、自身の思い出や残念がるコメントが寄せられています。
また「このホテルの地下は札幌駅とつながっていて、札幌駅が高架になる前は京王プラザホテル方面に行く時よく通ってました。今は当時より閑散となっていると思っていたら閉店なんですね。寂しいですね」「ネットカフェもあった気が。移転なしの閉店だろうな。駅近で、濡れずに行けた(2回)再開発絡みだろうな」など、その利便性を惜しむ読者もいました。
札幌のシンボルのようなホテル
調べたところ、同ホテルは「北海道内唯一の回転展望レストラン『スカイレストラン ロンド』」のある場所として市民から親しまれてたようです。公式サイトでは
わずかづつ回転しながら360度のパノラマを眺められるのも北海道ではここだけです。
とその特徴を紹介しています。
投稿主である、しょーこさんに、ホテルの思い出を少し聞いてみました。
――札幌市民にとって、どのような存在だったのでしょう。
しょーこさん: 札幌駅前のホテルの中では老舗ですし、「回転展望レストラン」といえば札幌市民ではなくても分かるほどのシンボルでした。食事や眺望を楽しみながら記念日を祝う等、思い出がたくさんある人は多いと思います。
――駅前ということもあり、目立つ存在だったのですね。
しょーこさん: 展望レストランという存在もそうですが、既に閉店した同じく駅前の大型商業施設「札幌エスタ」をレストランから望め、その電光掲示板でメッセージを表示することもあったそうです。ホテルには結婚式場もあり、プロポーズした場所で結婚というカップルも多かったかもしれません。
マニアックな話として、展望レストランは2~3時間で1回転する速度ですが、オープンした当時は1時間に360度回転し、1周1~4時間から選択できる4つのボタンがあるそうだと明かしてくれたしょーこさんでした。
センチュリーロイヤルホテル札幌の地下にある飲食店街は2024年3月31日で閉店です🥲
— しょーこ@札幌クリップ (@kotton105910) March 25, 2024
ホテル閉館まで67日とありました。 pic.twitter.com/5QHusmaO7A