テレビ朝日が、このたび発表された2023年度(23年4月〜24年3月)世帯視聴率で、2年連続全日帯・ゴールデン帯・プライム帯の3冠を獲得した。(ビデオリサーチ調べ、関東地区、以降記載のないものは個人全体視聴率)
■テレビ朝日、2023年度視聴率発表
世帯視聴率で全日帯(6時~24時)6.3%・ゴールデン帯(19時~22時)8.9%・プライム帯(19時~23時)9.0%で2年連続の3冠を達成。全日帯は3年連続・開局以来3回目、ゴールデン帯は2年連続・開局以来3回目、プライムは4年連続・開局以来6回目の1位に輝いた。個人全体では全日帯(6時~24時)3.5%・プライム帯(19~23時)5.3%となり、2022年度に続き2年連続の全日・プライム2冠を獲得。全日帯は2年連続・開局以来2回目、プライム帯は3年連続・開局以来4回目の1位となった。(プライム帯は2年連続の単独1位)
■看板番組『報道ステーション』など報道情報番組が好調
レギュラー番組で2023年度の視聴率を牽引したのは、まず『報道ステーション』をはじめとするテレビ朝日独自のプライム帯ニュースベルトや朝昼帯の報道情報番組。大越健介キャスターを中心とした『報道ステーション』は年度平均5.8%を記録。2019年度から自己最長の5年連続同時間帯トップを走り続けている。週末夜の『サタデーステーション』も年度平均が5.1%を記録し3年連続の同時間帯トップとなった。全日帯では『グッド! モーニング』が7時台で年度平均4.4%を記録し、番組開始以来初めて同時間帯民放トップに。『羽鳥慎一モーニングショー』は年度平均で5.4%を記録し、4年連続で同時間帯トップを独走。『大下容子ワイド! スクランブル』は第1部(午前10:25~)が2.8%を記録して10年連続同時間帯トップ、第2部(正午~)では3.1%を獲得し2年連続の同時間帯トップとなった。
■民放連続ドラマトップ10に5作品がランクイン
連続ドラマは水谷豊×寺脇康文コンビ復活から2年目『相棒season22』(10月・1月クール平均6.4%・2023年度民放連続ドラマ4位)や井ノ原快彦主演『特捜9season6』(平均5.6%・同7位タイ)、東山紀之主演『刑事7人』(平均5.6%・同7位タイ)、沢口靖子主演『科捜研の女』(平均5.1%・同10位)など人気シリーズが安定した支持を得た。また、7月クール 池井戸潤原作×中村倫也主演の『ハヤブサ消防団』(平均5.4%・同9位)は初回の見逃し配信がテレビ朝日歴代4位の260万回を記録。また、1月クールは引退前最後の地上波連ドラ脚本となった鈴木おさむ×伊藤淳史主演『離婚しない男』の初回見逃し配信再生数は424万回を超え、テレビ朝日の見逃し配信再生数歴代最高を更新し話題作となった。
■バラエティは週末番組が好調
金曜『ザワつく! 金曜日』は年度平均7.4%で2023年度の全局レギュラーバラエティでトップ、2023年度のすべての放送回で同時間帯民放トップを獲得。続く『マツコ&有吉 かりそめ天国』も年度平均5.2%で番組開始以来初の同時間帯トップに躍進した。土曜は『サンドウィッチマン&芦田愛菜の博士ちゃん』が年度平均5.3%を記録、続く「池上彰のニュースそうだったのか!!」は年度平均5.7%で2️年連続の同時間帯トップとなった。日曜は『ナニコレ珍百景』(年度平均5.1%)と『ポツンと一軒家』(年度平均7.2%)が2023年度も高視聴率を連発。『ポツンと一軒家』は2023年度の全局レギュラーバラエティー2位・4年連続同時間帯トップに輝いた。
さらに、これら人気レギュラーバラエティがコラボを繰り広げた8月の3夜連続企画や開局65周年記念企画として藤井聡太・芦田愛菜・マツコ・デラックスといったゲストを招いた『徹子の部屋49年目突入SP』(8.5%)・『博士ちゃんvs池上彰 コラボSP』(7.7%)が高視聴率となった。また、深夜「バラバラ大作戦」(月~木25:56~・金26:43~)でも若手クリエイターにより『夫が寝たあとに』(水26:30~)、『イワクラと吉住の番組』(火24:15~)や『チョコプランナ―』(水24:15~)など配信も含めて親しまれるコンテンツが成長した。
■スポーツではバスケW杯などが高視聴率
昨年夏開催された『FIBAバスケットボールワールドカップ』では、男子日本代表が1次ラウンドフィンランド戦・順位決定戦ベネズエラ戦での奇跡の大逆転勝利から、順位決定戦カーボベルデ戦の勝利で見事アジア1位の座に輝き、1976年モントリオール五輪以来・48年ぶりに自力で五輪の出場権を獲得。9月2日にテレビ朝日系列で中継した「順位決定戦 日本×カーボベルデ」は個人全体15.3%・世帯22.9%の高視聴率となった。
今冬開催『サッカーAFCアジアカップカタール』では、3大会ぶりの王座奪還を目指す日本代表の戦いを中継し、1月19日「グループステージ 日本×イラク」が個人全体11.3%・世帯17.6%・2月3日「準々決勝 日本×イラン」が個人全体15.6%・世帯23.6%を記録し2023年度のプライム帯民放最高視聴率となった。
さらに大谷翔平選手・山本由伸選手が移籍したドジャースの開幕シリーズ『MLBソウルシリーズ』を中継。開幕直前のエキシビションゲーム『ドジャース×韓国代表』(3月18日)が個人全体8.0%・世帯13.4%、ダルビッシュ有選手・松井裕樹選手を擁するパドレスとの開幕第2️戦『ドジャース×パドレス』(3月21日)が個人全体10.6%・世帯17.7%と、日本中の注目を集めた。
【編集部MEMO】
テレビ朝日の昨年度視聴率は個人全体では全日帯(6時~24時)3.6%・プライム帯(19~23時)5.6%となり、開局以来初めて全日・プライムの2冠を獲得。全日帯が開局以来初、プライム帯は単独トップで2年連続・開局以来3回目の1位に。そして世帯視聴率では全日帯6.6%・ゴールデン帯(19時~22時)9.5%・プライム帯9.6%で開局以来初の3冠を達成。全日帯は2年連続・開局以来2回目、ゴールデン帯は2012年度以来10年ぶり・開局以来2回目、プライムは3年連続・開局以来5回目の1位となった。さらにファミリーターゲット(男女13~59歳)でもプライム帯が3.6%となり、開局以来初の2位となった。