LINEや(FaceTme)Messengerなど、SNSアプリを利用した音声通話サービスが一般化しています。いまや「電話」といっても種類はいろいろ、かつてのように通信キャリアが提供する音声通話サービスだけではありません。
その流れもあり、iPhoneではiOS 10のときにアプリの開発フレームワーク「CallKit」を整備しました。音声通話アプリにこのフレームワークに対応したプログラムを組み込むことで、iOSに標準装備の電話アプリで受発信できるようになります。先ほど例に挙げたLINEやMessengerも、CallKitに対応しているから電話アプリ経由で着信を受け、発信/リダイヤルできるのです。
通話履歴も残ります。電話アプリの「履歴」タブを開けば、通信キャリアの音声通話サービス(固定/携帯電話)と同様に、受発信した日時順にLINEやMessengerなどCallKit対応アプリの通話履歴が表示されます。通話相手の名前の下に、LINEの場合は「LINEオーディオ」、Messengerの場合は「Messengerオーディオ」と表示されるはずです。
ただし、電話アプリに受発信機能を統合するかどうかは、CallKit対応アプリの設定次第です。LINEを例にすると、「設定」→「通話」の順に画面を開くと現れる「iPhoneの基本通話と統合」および「iPhoneの通話履歴に表示」スイッチをオンにしていないと、電話アプリからの受発信や履歴の確認はできなくなります。
なお、「iPhoneの基本通話と統合」をオンにして「iPhoneの通話履歴に表示」スイッチをオフにすれば、電話アプリで受発信できるけれど履歴は表示しない、という設定にすることが可能です。必要に応じて使いわけましょう。