鉄道・運輸機構は、IRいしかわ鉄道ならびにハピラインふくいと包括的連携協定を締結したと発表した。今後、事前防災の取組みや被災時の迅速な災害復旧、鉄道施設の適切な保全・改修などを連携して推進するとしている。

  • 鉄道・運輸機構とIRいしかわ鉄道、ハピラインふくいが包括的連携協定を締結した

自然災害等への対応を目的に、鉄道・運輸機構が鉄道事業者と包括的連携協定を結ぶのは今回が初めて。同機構はこれまで、鉄道事業者等に対して鉄道施設の保全・改修に関する技術的支援を行ってきたほか、2023年4月には「鉄道災害調査隊(RAIL FORCE)」を創設し、能登半島地震の被災地に職員を派遣して被災状況調査を行うなど、復旧早期化支援に取り組んできた。

北陸新幹線金沢~敦賀間の開業にともない、IRいしかわ鉄道とハピラインふくいが運行を引き継いだ区間においても、自然災害の発生時、鉄道施設の被害を未然に防止する取組みや災害復旧を迅速に行うための備えが必要となることから、今回の協定が締結された。

  • 鉄道・運輸機構とIRいしかわ鉄道の締結式(提供 : JRTT 鉄道・運輸機構)

  • 鉄道・運輸機構とハピラインふくいの締結式(提供 : JRTT 鉄道・運輸機構)

今後、IRいしかわ鉄道とハピラインふくいは、鉄道施設の保全・改修や災害復旧について鉄道・運輸機構に調査・設計や工事を委託することができる。鉄道・運輸機構は、両社の鉄道施設が災害により被災した場合など、国土交通省からの要請に応じて鉄道災害調査隊を派遣し、現地調査を行う。