テレビ東京の経済番組『ガイアの夜明け』(毎週金曜22:00~22:54)が、4月5日放送からリニューアルされることが29日、明らかになった。
2002年、バブル崩壊後の暗闇の中にあった日本経済に光明を見出し奮闘する人たちを追いかけ始めた同番組。「そこに必ず夜明けはやってくる」をテーマに続けてきた放送は1100回を超えた。そして今も「ガイア」というタイトル通り、日本のみならず、地球規模で起きている様々な事象に立ち向かい、闘い続ける人たちの密着取材を続けている。
今年、日経平均株価はバブル期の最高値を34年ぶりに更新するなど、経済が大きな変革期を迎えるなか、ガイアも大きくリニューアル。歴史を継承しつつ、原点に戻り永遠の進化を遂げる、「メビウスの輪」をテーマにする。
番組メインビジュアルを一新し、オープニングテーマ曲「鼓動」を復活させ、エンディング曲もバージョンアップした「夜空の花2024」を案内人・松下奈緒のピアノ演奏で新たに収録。本格的なVP(バーチャルプロダクション)を導入していくという。
■松下奈緒 コメント
ガイアの夜明け、3代目の案内人に就任してから5年目を迎えました。日本経済が大きく変化するいま、『ガイアの夜明け』もさらにパワーアップします。テーマは「メビウスの輪」、原点に戻りそこからさらに進化するという意味だと受け止めています。改めて、ニュースの裏側を、そして日本を支える人たちの今をしっかりと伝える番組として、その道筋を案内していきたいと考えています。また、ガイアの夜明けといえば「夜空の花」とも言われるほど、多くの方に親しまれたかつてのエンディング曲が復活します。今回私もピアノ演奏という形で参加させて頂きました。ぜひ! ご期待頂けると嬉しいです。
■鈴木嘉人チーフプロデューサー(テレビ東京 報道局) コメント
番組が始まった2002年当時の日本は、バブル崩壊後の「失われた10年」を引きずり、世界も米同時多発テロ後の混沌とした時代でした。それでも…「きっと、夜明けがやってくる」とメッセージを発信し、闘う人々の応援歌でありたいと放送を続け22年。今また、先の見えにくい世界に、日本経済の未来に、不安を感じている人は少なくありません。だからこそ、あの頃と同じ「そこに、きっと、夜明けがやってくる」とのメッセージを込めたいと考えました。
「ガイアを見て良かった」といただく言葉を大事にして、皆様の期待に応えられる番組制作を目指して参ります。
【編集部MEMO】
「ガイア」とは、ギリシャ神話に登場する「大地の女神」を意味し、後にノーベル賞作家のウィリアム・ゴールディングが「地球」を指して“ガイア”と呼んだことから「ガイア=地球」という解釈が定着している。「ガイアの夜明け」という番組タイトルには、地球規模で経済事象を捉えることで21世紀の新たな日本像を模索すること、そして低迷する経済状況からの再生=「夜明け」を目指す現在の日本を描くという意味合いが込められている。