シャープは、業務用の4Kタッチディスプレイ「BIG PAD」に、書き心地とセキュリティ対策、省エネ性能の高さを追求したフラッグシップモデル3機種を追加。4月上旬から発売する。86/75/65型の3サイズ展開で、価格はオープンプライス。
電子黒板 BIG PADの最上位機種。オフィスでのプレゼンテーションやテレビ会議などにおける映像表示や書き込み用途のほか、商業施設のフロアマップ表示やタッチサイネージといった用途を想定している。型番は、86型が「PN-LA862」、75型が「PN-LA752」、65型が「PN-LA652」。
いずれも4K/3,840×2,160ドットのTFT液晶パネルと、赤外線方式タッチパネル「InGlass」を採用。InGlassは、大型タッチディスプレイで用いられる一般的な赤外線方式よりも、パネル表面近くでタッチポイントを検出でき、狙った位置へ高精度に書き込めるのを特徴としている。タッチペン使用時に手の一部が画面に触れてもペン先のみを検出する、パームリジェクションにも対応する。
セキュリティ対策も強化。機密情報を多く扱う企業・機関での使用を想定し、あらかじめアクセスを許可した機器のみを接続できるLAN認証規格(IEEE 802.1X)に準拠しており、ハイレベルな情報セキュリティネットワークを構築した環境にも導入できるという。また、管理者パスワード機能で意図しない設定変更を防止するほか、本体内部に保存された操作ログやユーザー設定、ネットワーク設定といった情報の暗号化にも対応する。
省エネにも配慮し、周囲に人が居ないときに表示をオフにするモーションセンサーと、周囲の明るさに応じてバックライトを調整する明るさセンサーを搭載。2種類のECOセンサーで消費電力の削減に寄与するとしている。
画面の額縁の厚みを抑えたフラットなデザインを採用。設置方向は、横置きと縦置きに加えて、上向き斜め(画面横向き)、水平上向きといった設置にも対応し、水平上向きや、複数台並べての使用時はスタイリッシュに設置できるとする。なお、上向き斜めまたは水平上向きでの設置時はタッチペンは使えず、86型と75型をこれらの向きに設置する場合は別途治具が必要となる。ほかにも、別売のフロアスタンドへの設置にも対応する。
連続稼働時間は24時間。液晶パネルは約10.7億色表示でき、輝度は86/75型が450カンデラ平方メートル、65型が400カンデラ平方メートル。HDMI入力は2系統で、HDCP 2.2、HDR10/HLGに対応。CECとARCもサポートする(ARCはHDMI 2入力のみ)。DisplayPortは入出力で各1系統備え、入力側はDisplayPort 1.2とHDCPに対応する。10W×2chのスピーカーも内蔵している。
PC接続用のUSB Type-B(USB 3.0準拠)と、USB Type-Cを各1基装備。USB Type-Cは、DisplayPort 1.4 Alt modeとUSB PD 65Wもサポートする。そのほかのインタフェースは、RS-232C(D-sub 9ピン)、音声出力用の3.5mmステレオミニが各1基、システム端子としてUSB 3.0×2とEthernet端子(10BASE-T/100BASE-TX)を各1系統装備する。