鉄道・運輸機構(JRTT)は28日、北海道新幹線新小樽(仮称)駅の駅デザイン推薦書を小樽市から受領したと発表した。デザインイメージ3案(A~C案)の中から、A案「歴史の継承 ~小樽の歴史と懐かしさを後世に受け継ぐ品格のある駅~」が推薦案に選定された。
同機構は2022年2~7月にかけて、北海道新幹線新函館北斗~札幌間に設置する各駅のデザインコンセプトを沿線市町から受領。駅デザインの検討を進め、各駅のデザイン素案を3案ずつ提案した。
新小樽(仮称)駅については、小樽市からデザインコンセプトについて「浪漫が薫る 温もりと心地よさを感じる駅 ~まちの記憶を未来へ~」との要望があり、これをもとにA案「歴史の継承 ~小樽の歴史と懐かしさを後世に受け継ぐ品格のある駅~」、B案「新旧の融合 ~小樽のまちの記憶を継承し、未来へ繋ぐ端整なたたずまいの駅~」、C案「自然と温もり ~自然に溶け込み、小樽のまちに明かりを灯す洗練された温もりの駅~」の3案を提案した。
その後のアンケート調査で、A案は各世代、小樽市内・市外のいずれからも多く支持された。小樽の歴史が感じられ、品格と落ち着きのあるデザインで、「市民にも訪れる人にも長く親しまれる、小樽の新たな玄関口に最もふさわしい案であるとのご意見をいただきました」とのこと。鉄道・運輸機構は今後、このデザイン案をもとに駅舎設計を進めるとしている。