韓国のサバイバル・オーディション番組「BOYS PLANET」に参加した5人で構成される韓国国籍4人、アメリカ国籍1人のグループ、「ONE PACT」。ファーストミニアルバム『Moment』はタイトル曲「Must Be Nice」を含め全6曲中5曲の作詞作曲、プロデュースを「高等ラッパー4」にも出演したTAGが担っている。ワイルドなヒップホップチューン「Hot Stuff」から始まり、クールなダンスチューン「illusion」まで。伸びやかな感性が花開いた多彩なデビュー作品になっている。来日中の2000年~2003年生まれの5人に聞いた。
─ONE PACTの強みをどう捉えていますか?
SEONG MIN:僕たちは「BOYS PLANET」というサバイバル・オーディション番組で出会った5人で構成されたグループです。ほとんどの楽曲をメンバーのTAGさんが制作していて、そのおかげでメンバーの個性がしっかりと込められたパフォーマンスを見せられているのではないかと思っています。今後は活動を通して、よりアーティスティックな部分を見せていきたいです。
─初のミニアルバム『Moment』はTAGさんが5曲の作詞を手掛けています。作詞する際にこだわっていることはなんでしょう?
TAG:その瞬間に感じていることを綴ることが多いです。スムーズに進まないこともありますが、「Moment」の楽曲は割とすらすらと出てきた歌詞が多いですね。
TAG
─「Must Be Nice」は作曲も手掛けたそうですね。
TAG:はい。この曲は5人のハーモニーを軸にサウンドの方向性を考えていきました。5人それぞれの個性をうまく見せられるように、自分たちの多面性を表現できるようなパートを各メンバーひとつずつ入れていきました。
─それぞれ、『Moment』の特に気に入ってる部分はどこですか?
YE DAM:僕は「Hot Stuff」という曲が特に好きです。こういうワイルドなヒップホップチューンが好きっていうこともあるんですが、TAGさんから曲名を聴いた瞬間に「すごく新鮮でかっこいいな」と思いました。ダンスパフォーマンスもかっこいい曲なんです。
JAY CHANG:僕はレコーディングの過程がすごく楽しくて印象深かったです。仲の良いメンバーと一緒にデビューできたことの嬉しさをじわじわと感じました。
SEONG MIN:僕たちのデビュー作品のレコーディングだったしね。
JAY CHANG:そうだよね。僕たちだけのカラーをしっかりと見せられるアルバムを作れたことがすごく良かったです。僕は「Loading」という切ないバラードの曲が特に気に入っています。悲しさや切なさをいかに歌で表現できるかということに挑戦しました。
SEONG MIN:僕はプロモーションの期間が一番記憶に残っています。ファンの皆さんに一生懸命準備した僕たちの姿を見せられた手応えがあります。
SEONG MIN
TAG:ミニアルバムの完成盤を初めて受け取った時、気分がすごく良かったです。デビュー作品でもありますし、自分が作った曲が入っている作品でもあります。スピーカーの前でみんなで1曲ずつしっかりと聞いていきました。聞いてる最中、メンバーから「すごい!」とか「WOW!」といった感嘆する声が上がっていて、それを聴いている瞬間が最高に楽しかったです。
─誰が一番リアクションが大きかったんでしょう?
TAG:僕です(笑)。
SEONG MIN:その通りです(笑)。
YE DAM:TAGさんがいちいち感激した声を上げるので集中できなかった(笑)。
─JONG WOOさんは『Moment』のどこが特に気に入っていますか?
JONG WOO:自分たちが制作に携わったことに大きな意義があると思っています。TAGさんが作詞作曲をした曲が入っていることはもちろん、ミニアルバム全体のコンセプトをどうするかということに対し、メンバーひとりひとりがちゃんと意見を言っていきました。5人で悩みながら作り上げていった結果、作品がリリースされたことに大きな意味を感じています。
JONG WOO
─JONG WOOさんは「RUSH IN 2 U」のMVのプロデュースを担当されていますが、どんなところにこだわりましたか?
JONG WOO:まず、ちゃんと納期までに作品を完成させられるかということを意識しました。撮影や演出、編集について、あらかじめ自分の頭の中でしっかりイメージが定まっていたので、スムーズに進めることができました。またMVをプロデュースする機会があったら、メンバー一人ひとりの魅力的と長所を200%明確に伝えられるようなものを作れたらいいなと思っています。
SEONG MIN:是非お願いします!
─SEONG MINさんは、自分のどういう部分を今後出していきたいと思っていますか?
SEONG MIN:僕はONE PACTのビジュアル担当なので……(照れ笑いを浮かべる)。
JONG WOO:(笑)。大丈夫だよ!
SEONG MIN:それをもっと出していきたいです!
──(笑)。JAY CHANGさんはいかがでしょう?
JAY CHANG:僕の一番の魅力は歌声だと思っています。歌声を活かして、もっと立体的なストーリーを伝えていけるような表現ができたらいいなと思っています。
JAY CHANG
YE DAM:自分の長所は普段とステージ上とのギャップだと思っています。普段は可愛かったり、ふざけたり、いたずらっ子だったりする面が強いんですが、ステージの上では別人になったような姿を見せていると自負しています。
SEONG MIN:YE DAMはダンスも本当に上手だよね!
YE DAM
─TAGさんは曲を作る時に今話に出たようなメンバーの魅力を意識することが多いのでしょうか?
TAG:曲を作る上では意識せざるを得ない要素だと思うんですが、そこに捉われすぎると楽曲の可能性を狭めてしまうので、メンバーそれぞれが自分なりに昇華できるような余白をきちんと作るようにしています。
─今後、どんな曲を作ってみたいと思っていますか?
TAG:特定のジャンルに捉われることなく、いろいろなアプロ―チに挑戦していきたいです。曲を制作する度に、まるで180度変わったような驚きを与えるのがひとつの目標です。皆さんが想像してくれているものから少し外れた意外性をたくさん見せていきたいですね。
─では最後にグループとしてのビジョンを教えてください。
JONG WOO:先ほどメンバーたちが話してくれたように、メンバーそれぞれの魅力をしっかりと活かして、それらがちゃんとハーモニーとして響き合うようなグループになれたらいいなと思っています。
SEONG MIN:僕らはいつも5人で、僕たちを見てくださってる方々が心底楽しんでくれて、いいエネルギーを受け取ってもらえるようなステージを追い求めていこうねって話してるんです。
<リリース情報>
ONE PACT
1st Mini Album『MOMENT』
配信中
=収録曲=
1. Hot Stuff
2. Must Be Nice(TITLE)
3. G.O.A.T
4. RUSH IN 2 U
5. Loading
6. illusion
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