藤田医科大学、太陽生命少子高齢社会研究所、スギ薬局は、太陽生命保険の女性従業員を対象とした「健康経営視点における骨の健康に関する行動変容モデルの検証」の共同研究を開始した。

  • 健康経営視点における骨の健康に関する行動変容モデルの検証」概要

女性は加齢に伴い、骨の代謝に深くかかわるエストロゲンの分泌量が低下することで、要介護要因の一つである「骨折」のリスクが高まることがわかっている。しかし、2021年度時点での骨粗鬆症検診の受診率は5.3%と非常に低く、骨の健康を維持するための行動に取り組んでいる人は少ないという。

今回開始した同研究は、健康経営に資する「骨の健康」に着目したもの。太陽生命の一部支社の女性従業員約700名を対象に、骨量・体組成などの健康測定、健康に関する啓発講義、日々の生活の中でサポートできる環境を提供。生活習慣に関する行動変容を促すことで、女性がよりいきいきと長く健康的に働ける健康増進モデルケースの検証を行い、女性の骨折・介護のリスクを低減させる仕組みづくりとその確立を目指す。

具体的には、自身のからだの状態の把握に取り組むために、定期健康診断と合わせて骨量や体組成、AGEs、握力の測定(以下、健康測定)を実施する。さらに藤田医科大学の専門医による啓発(定期的な講義の実施等)、スギ薬局によるドラッグストアの日常的な活用促進などを通じて、それらの行動の継続につなげていく。

取り組みの効果は、生活習慣に関するアンケート、健康診断や健康測定の結果分析等により検証する。

共同研究期間は2027年3月末まで。