ネオマーケティングは3月25日、「ホテル・旅館に関する調査」の結果を発表した。調査は2023年12月11日〜12日、3年以内に宿泊目的でホテル・旅館を利用した全国の20〜69歳の男女1,000名を対象にインターネットで行われた。
まず、5,090人を対象にスクリーニング調査を実施。直近3年以内に利用した宿泊施設の種類を聞いたところ、「旅館」が最多の32.6%。次いで「シティホテル」(20.4%)、「リゾートホテル」(18.5%)、「ビジネスホテル」(18.3%)が上位に。個人経営の「民宿」や、「カプセルホテル」「ゲストハウス」などの簡易宿泊施設は、まだメジャーとは言えないよう。
施設の利用目的については、92.9%が「宿泊(旅行)」と回答したほか、「レストラン、喫茶、バー等」を目的とする割合が16.1%、「宿泊(ビジネス・出張)」目的が14.7%見られた。
次に、「高級ホテル・高級旅館」として利用したい(してみたい)と思う施設・ブランド名を自由記述で聞いたところ、長野県軽井沢に拠点を置く旅館・ホテルブランド「星野リゾート」(20.4%)がトップに。次いで、日本のホテル“御三家”の1つ「帝国ホテル」(11.1%)が2位、世界各国で500以上のホテル・リゾートを展開する「ヒルトン」(9.7%)が3位にランクインした。
次に、3年以内に宿泊目的でホテル・旅館を利用したことのある男女1,000人に、同じシティホテル・リゾートホテル・旅館を、再度利用したことがあるかを聞いたところ、やはり男女ともに年代が上がるにつれリピート経験率が概ね増えていく傾向に。また、女性より男性の方がよりリピート経験率は高く、その差は30代で最大19.6ポイントもの差が見受けられた。
また、宿泊先としてシティホテル・リゾートホテル・旅館を選ぶ際、特に重視するポイントを教えてもらったところ、1位「宿泊料金」、2位「食事」、3位「立地」が上位に。そこに「温泉・大浴場の有無」や「清潔感」といった、“くつろげるか否か”を左右するポイントが続く結果に。
さらに、同じシティホテル・リゾートホテル・旅館を再度利用した理由を聞くと、1位「宿泊料金」、2位「立地」、3位「食事」となり、前掲の『重視するポイント』と同じ項目が上位に。
ただし、再度利用した理由では「サービス(接客)」「清潔感」「館内設備」「部屋からの羨望」の4項目の割合増加が目立ち、中でも「サービス(接客)」は全体で14ポイントアップ。料金が最重要ではありつつも、やはり“期待を超えた”サービスを受けるとリピートにつながりやすいと言える結果となった。