麻布台ヒルズ ギャラリー(麻布台ヒルズ ガーデンプラザA MB階)は5月30日~9月6日、アレクサンダー・カルダーの個展「カルダー:そよぐ、感じる、日本」を開催する。
代表作のモビールを中心に約100点を公開
20世紀を代表する芸術家といわれるアレクサンダー・カルダー。古典的な芸術家の一家に生まれたカルダーは、針金を曲げたりねじったりすることで、立体的な人物を空間に「描く」という新しい彫刻の手法をあみだし、芸術活動をスタートさせた。吊るされた抽象的な構成要素が、絶えず変化する調和の中でバランスを保ちながら動く「モビール」の発明で最もよく知られているが、絵画、ドローイング、版画、宝飾品など、数多くの作品を制作し、幅広い分野で活躍した。
本展は、カルダーの芸術作品における、日本の伝統や美意識との永続的な共鳴をテーマにしている。この展覧会は、ニューヨークのカルダー財団理事長であるアレクサンダー・S.C.ロウワーのキュレーションと、ペース・ギャラリーの協力のもと、カルダー財団が所蔵する1930年代から1970年代までの作品約100点で構成され、代表作であるモビール、スタビル、スタンディング・モビールから油彩画、ドローイングなど、幅広い作品を鑑賞できる。なお、開館時間および入館料は決定次第、展覧会ウェブサイトにて公開される。
本展は2024年7月に麻布台ヒルズ内にオープンするペース・ギャラリーと麻布台ヒルズ ギャラリーとのパートナーシップの一環として開催される。ペース・ギャラリーは1984年以来カルダーエステートと密接に協力しており、香港やソウルを含む世界各地の同ギャラリーでカルダーの展覧会を多数開催している。また、今回の東京での展覧会にあわせ、ペース・パブリッシングより日英版のカタログが出版される予定。