阪急交通社は3月21日、「行ってみたい海外のお祭りランキング」を発表した。調査は1月26日〜31日、全国20歳以上の男女607名を対象にWebアンケート方式にて行われた。
世界の主な20のお祭りから、「行ってみたい」と思うお祭りを選んでもらったところ、ブラジルの「リオのカーニバル」(20.3%)が1位に輝いた。毎年2月〜3月頃に約1週間程度開催されるこのお祭りは、華やかな衣装を着たダンサーたちがサンバなどのリズムにのって踊り、パレードを繰り広げるカーニバル。「地上最大のショー」と呼ばれるほど盛大に行われるという。
続く2位は、イタリアの「ベネチアのカーニバル」(15.5%)。毎年2月頃に約2週間開催されるお祭りで、大勢の仮面やフェイスペインティングをした人たちが集まり、仮面舞踏会や水上パレードを開催。観光客も参加可能で、仮面を買って付けるだけでも一体感が味わえるよう。
続いて、スペインの「トマト祭り」が3位にランクイン。みんなでトマトを投げ合い、全身トマトまみれになるという変わったお祭りで、スペインのブニョールという街で、年に1回、8月の最終水曜日にだけ開催される。なお、人数制限があり、事前にチケット購入が必須となっている。
4位は「台湾ランタンフェスティバル」。毎年2月〜3月頃に約1ヵ月間行われる、台湾の旧正月をお祝いするお祭り。年ごとに開催地やテーマが異なり、「メインランタン」と呼ばれる巨大なランタンや会場各地に飾られる無数のランタンが見どころ。
続いて、イタリアの「オレンジ祭り」が5位に登場。イタリア語で「オレンジの戦い(Battaglia delle arance)」という名が付いたお祭りで、1200年頃にあった貴族と市民の戦いを現代に伝えるため、チームに分かれてオレンジを投げ合うのだとか。毎年2月〜3月に数日間かけて行われ、観光客はネットの外から見学することもできる。
以下、6位は「ランタン祭り」(ベトナム)、7位は、世界各国の軍楽隊が集まってパレードをする夏の音楽の祭典「ミリタリータトゥー」(イギリス)と、死者の魂が一時的に戻ってくるとされ、大切な人を偲ぶ「死者の日」(メキシコ)がランクイン。
9位は、牛を闘牛場まで移動させるのに、赤いスカーフを巻いた大勢の参加者が先導して街中を走り抜ける「サン・フェルミン祭<牛追い祭り>」(スペイン)、10位には、花で豪華に飾られてできた山車がノールトウェイクからハーレムまでの道のり約40kmを進む「花パレード」(オランダ)がランクインした。
一方、海外のお祭りの知名度ランキング(どんなお祭りか何となくでも知っているものが対象)では、1位「トマト祭り(スペイン)」(51.2%)、2位「リオのカーニバル(ブラジル)」(48.4%)、3位「オレンジ祭り(イタリア)」(23.1%)と、野菜や果物を投げ合うお祭りの知名度が高いことが明らかに。
また、行ったことのある海外のお祭りランキングでは、「ベネチアのカーニバル(イタリア)」(8.3%)が1位に。次いで、2位「オレンジ祭り(イタリア)」(6.8%)、3位「ミリタリータトゥー(イギリス)」(5.5%)、4位「花パレード(オランダ)」「トマト祭り(スペイン)」(ともに4.1%)、6位「パトラのカーニバル(ギリシャ)」(3.7%)と続き、他のランキングでは上位ではなかったお祭りが上位にランクインした。