日産自動車が新型「キックス」を発表した。2024年夏に北米市場で発売する予定だ。価格は発売日が近づいたら発表するという。
新型キックスのデザインは?
新型キックスは「ストリートで映える高級スニーカーのような洗練されたデザイン」が特徴と日産。すっきりとしたボディ上部とワイドに張り出したスクエアな形状のフェンダーの対比が目を引く。
リアはフルLEDのテールライトをフェンダーに沿って配置。テールゲートが分割しているかのような特徴的なデザインを採用している。ボディサイドには高級スニーカーのソールにインスパイアされた立体的な形状のアクセントを施している。
インテリアはタフで力強いエクステリアのイメージとは異なりモダンな雰囲気。「繭に包まれるような」感覚をもたらすという。
ダッシュボードにはメーターとナビにデュアルスクリーンを設定。キックスとしては初めて全席に「ゼログラビティシート」を採用することで、より快適な姿勢を保ち、ドライブにおける乗員の疲労を軽減する。オプションの「電動パノラミック・サンルーフ」には、風切り音を低減する新世代の薄型デザインを採用した。
新型キックスの走りは?
パワートレインは最高出力141PS、最大トルク190Nmの2リッター直列4気筒エンジンに最新のエクストロニック・トランスミッションを組み合わせる。レスポンスに優れたトランスミッションと力強い低・中速トルクを発生するエンジンにより、高速道路での追い越しなどの場面で余裕のある加速をもたらすとのことだ。
今回の新型では、北米向けのキックスとしては初となる4WDを「S」「SV」「SR」の全グレードに設定。天候や路面状況を問わず高い安心感を実現している。ドライビングモードには滑りやすい路面に特化した「SNOW」を設定。4WDとビークルダイナミックコントロールシステムを緻密に制御し、雪道で安心した走りを提供する。最低地上高はセグメントトップとなる8.4インチとし、悪路や雪道での高い走破性を実現した。
室内空間は乗員の快適性とラゲッジスペースの確保を両立しながらも、市街地でも運転しやすいコンパクトなボディサイズを維持。ラゲッジスペースの荷室容量はクラストップでワンクラス上のクロスオーバーにも匹敵するという。ラゲッジルームの開口部は40.3インチでこちらもクラストップ。ベビーカーやゴルフバッグなど、長さのある荷物を容易に収納可能だ。
新型キックスのインフォテインメントは?
車内には直感的な操作が可能な12.3インチのデジタルディスプレイを搭載。最大4つのUSB Type-Cポートを備え、前方センターコンソールにはワイヤレス充電器を装備している(グレード別設定)。「SRプレミアムパッケージ」にはボーズの10スピーカーオーディオシステムを搭載。運転席だけでなく助手席にもヘッドレストスピーカーを追加した。
新型キックスは運転支援機能と安全装備も充実。全方位運転支援システム(セーフティシールド360)を全モデルで標準装備としているほか、歩行者検知機能付きエマージェンシーブレーキ、BSW(後側方車両検知警報)、RCTA(後退時車両検知警報)、LDP(車線逸脱防止支援システム)、ハイビームアシストを搭載している。
最上級グレード「SR」には北米向けキックスとして初めて「プロパイロット」(北米名:ProPILOT Assist)を採用。高速道路での疲労を軽減する。
この他、タイヤ空気圧警報システム、車内の忘れ物を知らせるリアドアアラート、インテリジェントDA(ふらつき警報)など、さまざまな運転支援機能が標準装備となっている。